土砂災害、大雨が降ったら「これだけはチェックしてほしい」気象庁「キキクル」

2021.07.03 LIFE

熱海市伊豆山の大規模土石流で映し出される道路は、伊豆旅行の際におなじみの風景。衝撃を受けた人も多いのではと思います。一人でも多くの方のご無事を祈るとともに、被災なさった皆様にお見舞いを申し上げます。

さて、5月20日から従来の「避難勧告」が廃止され、危険な場所からすぐに逃げるように呼びかける「避難指示」に一本化が行われました。

従来の避難勧告は余裕を持って出されていたため、避難指示の発令まで待って逃げ遅れるというケースがあったからです。

ですがまだまだ仕組みがよくわからず、私たちが「何をどうすればいいのか」理解するまで時間がかかりそうです。

 

大雨による土砂災害リスクはどこでも一様に高いわけではなく、その土地の持つキャパシティに大きく左右されます。

たとえば土地勘のない旅行先で大雨が降ったらどうしよう? 多摩川の決壊は記憶に新しい災害ですが、我が家はこの台風で大丈夫なの?

 

これから大雨・台風シーズンの本格化を前に、念のためブックマークしておきたいのが気象庁の「キキクル」です。

 

大雨による災害の危険度を5段階に色分けし、地図上でリアルタイムに災害リスクが判断できる仕組み。これまで気象庁が提供していた「危険度分布」の名称が変更されたもので、土砂キキクル、浸水キキクル、洪水キキクルの3つの危険度がビジュアルでひと目でわかります。

 

キキクルを開いてみましょう。地図上の濃い紫は5段階中、最高度の警戒レベル5「緊急安全確保」で、「極めて危険」な状態です。この段階の前に避難を完了しておくべき危険度です。

 

今回の土石流が発生した10:30の直前の「キキクル」のスクリーンショットがこちら。伊東の「伊」の左上部分が熱海エリアですが、一面の濃い紫で、エリア全体が高リスクだったことがわかります。

 

3日午前にはこのほか平塚市、逗子市、箱根町などでも土砂崩れ、河川や湖沼の氾濫が起きましたが、いずれも地図上では濃い紫色です。

 

本来は5段階中の上から3段階め、赤色の「高齢者等避難」時点で避難スタートが必要。薄い紫色「避難指示」になって以降は移動にリスクを伴います。ですが、水害の場合、自宅が2階建て以上であれば、垂直避難と呼ばれる「上の階への避難」が有効な場合もあります。

 

土砂災害は雨がやんだあとに襲ってくる場合もあります。とにかく、大雨が降った・降りそう・降っている場合、ぜひ「キキクル」を記憶にとどめ、チェックしてください。

 

「キキクル」はこちらから→ https://www.jma.go.jp/

 

 

 

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