「また手抜きか…」と夫がポツリ。毎日疲れ果てて料理する気力がない46歳、実は更年期?

「最近、疲れやすくなった」

「だるさが続いてやる気がでない」など、40~50代になり、こんな悩みがありませんか?

日本の女性は平均的に50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。

この時期は、ホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いです。

更年期女性のお悩みのひとつに「倦怠感」があります。

今回は、更年期の倦怠感や疲れやすさの改善法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。

更年期の歩き方(36)

いつでも怠すぎて起き上がれない…怠けている自分を責め、落ち込む毎日

スーパーのレジ係として働くえいこさん(46歳)は、最近、疲れやすく、だるさがとれないと悩んでいました。

 

「仕事から帰ると、激しい疲労感と眠気に襲われて、すぐにソファーに横になる毎日です。『30分だけ寝よう』と仮眠をとるのですが、気づけば2時間近く寝てしまいます。しかも、起きてもスッキリせずにだるさが続いてつらいです」

 

疲れて気力もわかず、横になったり眠ったりして過ごす時間が日に日に増えているという、えいこさん。

最近は、頭痛までするようになってきたそうです。

 

「とくに夕方以降は疲れ果てて夕食の支度もできません。主人に仕事帰りに出来合いのお惣菜を買ってきてほしいと頼んだり、外食で済ませてもらうことも増えて……」

 

ご主人はえいこさんの不調にあまり理解を示してくれず、「毎日、手抜きばっかりだな!」と、えいこさんに不満をぶつけるそう。

 

「私だってつらいのに……でも、横になって休む時間が以前より増えて、家事も疎かになっているのは事実で、夫や子どもにも申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 

えいこさんは、からだのだるさだけでなく精神的にもつらい日々を過ごすようになりました。

あまりにも普通じゃなかった…「お母さん、病院行った方がいいよ?」

もともとは仕事も家事も元気にテキパキとこなしていたえいこさん。

 

「お母さん、最近なんか変じゃない? 体調が悪いんじゃない? 一度、病院で診てもらった方がいいよ」

 

高校生の娘さんが、あまりにも以前と違う様子を心配して病院に行くように勧めてくれたそうです。

 

「ずっと、だるさや疲れ、やる気のなさは怠け病だと思っていたんです。でも、心配した娘から病院に行くように勧められて、『もしかしたら何かの病気なのかもしれない』と思うようになりました」

 

えいこさんは、近所の内科を受診してみることにしました。

以前のハツラツとした自分を取り戻したい

病院での検査では、甲状腺機能などに異常はありませんでした。

医師からは、次のように告げられました。

 

「更年期のホルモンバランスの崩れが倦怠感の原因かもしれません。倦怠感や疲れやすいというのは更年期障害の代表的な症状のひとつで、多くの女性が悩んでいます」

 

えいこさんはこう医師に言われ、ほっとしたたそうです。

 

「もし重大な病気が隠れていたらどうしよう……と心配していたので、更年期が原因と言われて驚くとともに、ほっとしました。自覚はありませんでしたが、たしかに、もう私も更年期の年代なんですね」

 

医師からはさらに、更年期に倦怠感が起こる理由についても説明を受けました。

 

「更年期になると、ホルモンバランスが乱れて自律神経を不安定にします。その結果、臓器のはたらきや体温の低下、睡眠の質の低下を引き起こし、疲労感や倦怠感が続きやすくなると考えられています」

 

医師からは、漢方薬でホルモンバランスを整えていくことを提案されました。

処方された漢方薬は当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)。

当帰芍薬散は、血を補い巡らせて、からだの中の余分な水を取り除き、からだを温める漢方薬です。

めまいや肩こり、冷え性、むくみ、疲れやすい方に、とくに用いられます。

 

「漢方薬を飲み始めると、すぐにからだがじんわりと温かくなって気持ちも落ち着く感じがしました。そして、だんだんと倦怠感も改善していき、仕事から帰ってきて横になる時間も減ってきたんです」

 

ずっとつらかった倦怠感が、漢方薬で少しずつ改善していったという、えいこさん。

今ではすっかり元気になって、娘さんも喜んでいるそうです。

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倦怠感に悩むなら漢方薬を試してみて!

「気のせいだろう」

「そのうち改善するだろう」

そう軽く思いがちですが、だるさや疲れが続く状態をそのままにしておくと、仕事や日常生活に大きな支障がでるかもしれません。

更年期症状のひとつでもある「倦怠感」。

更年期の不調の改善には日本産婦人科学会も推奨している漢方薬がおすすめです。

医薬品として効果を認められている漢方薬は、不調の改善と根本的な体質改善を目的としています。

自然成分がからだにやさしく働く漢方薬なら、毎日のむだけで、お悩みの症状の解決と、根本的な体質改善を目指せるでしょう。

更年期の倦怠感の改善には、以下の漢方薬がおすすめです。

更年期の倦怠感におすすめの漢方薬

 

・加味逍遙散(かみしょうようさん):ホットフラッシュやイライラも気になる方に。
・八味地黄丸(はちみじおうがん):冷えや頻尿も気になる方に。
・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):貧血や食欲不振も気になる方に。

 

どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。

漢方薬局や病院へ足を運ぶのは敷居が高い、対面では相談しにくいという方は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

AI(人工知能)を活用したオンライン漢方サービスなら、気軽に漢方のプロに相談できます。お手頃価格で個人に効く漢方を見極め、自宅に郵送してくれますよ。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

 

 

更年期の倦怠感から抜け出そう!

「最近、疲れやすい」

「朝からだるくてやる気がでない」

その疲れやだるさは更年期が原因かもしれません。

ひとりで悩まずに専門家に相談してみませんか?

漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も元気な笑顔で過ごしていきましょう。

 

この記事を書いた人

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき

漢方薬・生薬認定薬剤師  JAMHA認定ハーバルセラピスト

製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

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