はじめてでもプロっぽく描ける!新しい趣味にチョークアートはいかがですか?
カフェの店頭に、雑貨ショップのディスプレイに。チョークの手描きグラフィックアート、とっても増えましたよね。最近は100均でも小さくてかわいい黒板やチョークが買えますから、200円+税でこのチョークアートの世界に踏み出せるというわけです。特に使い道がなくても、ただ無心に描いて消すだけでも達成感は抜群。でも、興味はあるけど、どう描けば……という人に、レタリングからデザイン、イラストまで、チョークグラフィックの全部が1冊にまとまった上、本そのものもおしゃれという絶好の入門書があったのです!
眺めているだけでも楽しい
ぱっと見、「入門書」というよりは「おしゃれ雑貨の写真集?」というテイストなのがこの『すばらしき手描きの世界』。実際にこの本を参考に自分でチョークグラフィックを試してみると、「この通り描けばできる」とっても至れり尽くせりな実用書だと気づきますが、特に描くつもりがなくてもアートのカタログとしてパラパラと楽しんで眺められます。
巻頭はまず、著者であるチョークグラフィックアーティスト、CHALKBOYの作品紹介から。大阪・名古屋・東京にある人気店3店で描いたチョークグラフィックをいちどにチェックできます。
さて、実用面でいちばんうれしいのは、「どんな道具で始めるか」からスタートしている点。
100均アイテムでもスタートできますが、プロのオススメ道具が惜しげもなく公開されています。なるほど、ポスカやペイントマーカーを使ったりするんですね。慣れたらゴールドも使ってみたいなと、まだ始める前からわくわく感がふくらみます。
グラフィック構成の手引きとして
チョークグラフィックはざっくり「文字のレタリング」「イラスト」「フレームやリボンなどの装飾」の3つでできていると言えます。これらを駆使して「伝えたい内容をどう整理し、デザインするか」がポイント。
まず、レタリング。
プレーンなゴシックや
筆記体、袋文字、これらの複合的なアレンジがあり、
描き方のポイントもそれぞれ詳しく紹介されています。書き順や形の注意点、幅など、文字の描き方だけで9見開きも掲載。ここを見るだけでアルファベットならすべてが描けるようになります。
ポイントとなるイラストも、そのデフォルメ方法から掲載。
これらをふまえて、実際の黒板にデザインを落とし込むのですが、たとえばマスキングテープでガイドラインを引く、濡れぞうきんで拭きとるなどの、細かいノウハウまで説明されており、この本を片手に始めた人はもう失敗しようがありません。
アートというよりグラフィック
さて、この本がごく一般的なチョークアート本と違うのは、「チョークで絵や字を描くための見本集」にとどまらず(いや、見本としても大活躍するんですが)、「”伝える”ためのボードの構成の仕方」、つまりグラフィックデザインの基礎が、ややこしい理論ではなく写真実例でわかりやすく説明されている点。チョークできれいな絵を描きたいのならどんな本を参考にしてもいいのでしょうが、お店やイベントなどの情報を人々に明確に伝え、なおかつインテリアとしておしゃれなチョークグラフィックを手掛けたいなら、こんなにすばらしい内容はないと思います。このように、考え方の整理ノウハウまでまとめてあるのです。
具がちょっと上に寄ってしまいましたが、過去こういった字を書いたことのない人間が、本の内容をさっと見てさっと描いた下書きがこのレベル。きちんと取り組めば必ず上達します。
新しい趣味としてチョークグラフィックを試してみたい人、自分のショップのアクセントに使いたい人、結婚式やイベントのボードを描きたい人、どんな人もレンジに入っています。入門からちょっとした応用までカバーするこの1冊をぜひお手元にどうぞ。
手描きグラフィックの世界へ!
人気No.1のチョークボーイによる、手描きグラフィックの入門書。文字、イラスト、装飾の基本から応用まで、すぐ使える一冊。
著者:チョークボーイ:著 ジャンル:習い事・趣味 発売日:2016/01/27 ISBN:9784074023363 判型・ページ数:A5・152ページ 定価:本体1,500円+税 ■ご注文はこちらから■ アマゾン(リンク) honto(リンク)
スポンサーリンク