37歳独女、姉に詰められ始めた婚活で受けた洗礼の嵐!【オトナ婚/第7話(前編)】
40代以降で結婚した人=オトナ婚の経験者にインタビューするシリーズ第7回目は、41歳で結婚したコユキさんです。
どこで彼と出会ったの?
彼はどんな人?
どうしたら結婚できたの?
などなど、気になるオトナ婚の実態に、ライターのミナト薫(47歳)が迫ります。
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東京生活をエンジョイする日々
セミロングヘアの内側にはパープルのインナーカラー。銀縁のおしゃれメガネをかけて登場したコユキさん。シンプルなブラックジャケットとセンタープレスのブラックパンツのセットアップを素敵に着こなし、ネイルも抜かりない。まさに「都会のおしゃれお姉さん」という印象です。
「ファッションは大好きで、趣味は買い物ですね。ヘアサロンも1.5ヶ月〜2ヶ月おきには行きます。ネイルは今セルフでできるジェルネイルにハマっていて、手軽なので頻繁に新しいデザインに変えています」
40歳目前で定時で帰れる安定した会社に転職
お仕事は、医療系の出版社に勤めていらっしゃるんですよね? おしゃれなコユキさんにしては、意外とお堅い業種のイメージですが。
「そうですね。いたって真面目な会社です(笑)。仕事では、病院で働く方たち向けの冊子や、病院の待合室に置く患者さん向けの冊子などを作っています。主に内勤なので、見た目に関しては会社からは何も言われません。執筆いただく医療関係者の方たちともほとんどメールでのやりとりですし。40歳目前で今に会社に転職して、残業もストレスなく健康的な日々を送っています」
仕事命、がむしゃらだった20代・30代を経て
というと、転職する前のお仕事はすごく忙しかったんですか?
「はっきり言ってメチャクチャでしたね(笑)。前職は、インターネット系の広告会社にいました。ベンチャーだったのもあって、最初から最後まで自分がやらなきゃダメ。スケジュールや締め切りなんてあってないようなもので、常に何かに追われているような毎日でした。でも、それはそれで楽しかったんですよ。同僚はみんな若くて勢いがあっていい人ばかりだったし、社長も忙しい日々の穴埋めとして、飲みに連れていってくれたり、BBQを企画してくれたり。社員のこともちゃんと見ていてねぎらいの言葉もかけてくれるような人でした。私はと言えば、家に帰るのは寝るためだけで、一人暮らしですが自炊したことなんて数えるほどしかなかったですね。彼氏も30代以降はずっといませんでしたが、男友達や飲み友達がいたので、特に不安になることもありませんでした」
就職氷河期時代を経験した40代女性あるあるの働き方ですよね。「せっかく就職できたんだから、30代は仕事を頑張る!」みたいな。
「まさにそう! 20代や30代前半で結婚した人を見ると、『なんで!? 早すぎじゃない!? 今が働き盛りなのに』と思っていました。私自身も自分の人生設計としては、30後半で結婚→出産というイメージでしたね。今思うと、それが間違っていたんですよね(笑)。甘すぎました」
たしかに、30代後半になると途端に結婚も出産もハードルが高くなるよってことを、誰かにもっと早く言って欲しかったですよね。自分たちの母親も働くことに意義を感じ始めていた世代だからか、「専業主婦はもう時代遅れ。女性も男性と同じように一生懸命働きなさい」というモードになっていたので、周りに強く結婚・出産を促す人がいなかったのかもしれません。
「30代後半の独身の友達もたくさんいました。しかもみんな全然悲壮的なんかじゃない。自分で働いたお金を自由に使って、人生を楽しんでいる人ばかりだったので、私も一緒になって仕事に遊びにエンジョイしていました。37歳ごろまでは本当に何も考えていませんでしたね」
実の姉からのきつーいダメ出しに婚活モードにシフトチェンジ
そんな独身ライフを満喫していたコユキさんでしたが、何がきっかけで結婚モードに変わったんですか?
「3歳離れた姉に追い立てられて、というのが直接の理由ですね。姉は30歳前半で結婚したのですが、結婚後も仕事のペースをゆるめることはなくて。夫婦でバリバリ働くというスタイルの結婚生活だったんです。それで、30代後半になり、夫婦で『そろそろ子供を』となった時、なかなか恵まれなかったんですね。結局姉は会社を辞めて数年にも及ぶ不妊治療を経て、やっと授かることができました。姉自身がそんな辛い経験をしたことから、妹である私のことが気になって仕方がなかったんだと思います。ことあるごとに『もうそろそろ仕事より結婚を考えなさい』と言われ続けて、私もやっと自覚してきたという感じです」
お姉さんが強く言ってくれて、コユキさんの重い腰が上がったんですね。持つべきものは肉親ですね。誰も言ってくれないことをズバッと言ってくれる。
「ズバズバ言い過ぎですけどね。まあとにかく姉には追い込まれました(苦笑)。
・『高望みはするな』
・『あまり好きじゃない人でもとりあえず繋いでおけ』
・『バツイチぐらいは何の欠点でもない』などなど。
最初は『お姉ちゃん、うるさいな』と思っていたんですけど、姉の家に行って甥っ子と遊ぶうちに、次第に私自身にも結婚願望が芽生えてきました」
そうやっていよいよ本気で婚活を始めることになったコユキさん。そこからコユキさんがたどった結婚までの道のりは、婚活を長年続けてきた私ミナトにも共感するところがたくさんありました。そして、どうやって最終的にパートナーと出会うことができたのでしょうか!
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