「こいやか」ではありません。「濃やか」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「濃やか」です。
「濃やか」の読み方は?
「濃」といえば、「濃厚(のうこう)」「濃淡(のうたん)」「濃い(こい)」などが思い浮かぶことでしょう。とはいえ、「濃やか」を「こいやか」や「のうやか」と読んでしまうのは間違い。
もしかすると意外に思われる方もいるかもしれませんが「濃やか」の読みは以下の通りです。
正解は……
「こまやか」です。
「こまやか」は「細やか」とも書きます。日常生活では「細やか」かひらがなで表されていることの方が多いかもしれませんが、「濃やか」も「こまやか」と読みます。
「濃やか」の意味は
① こまごまとしているさま。
(イ) 細かいさま。小さいさま。微小なさま。
(ロ) 地肌や地質のきめが細かなさま。
(ハ) (髪などが)繊細で美しいさま。
② 思いやりや感情をこめたさま。
(イ) 思いやりの気持や親愛の気持がすみずみまで行き届いているさま。ねんごろなさま。親(ロ) 感情をこめたさま。
③ こまごまと詳しいさま。緻密なさま。綿密なさま。
④ 細かな所までよく手が届いてすぐれているさま。精巧なさま。精細なさま。
⑤ 繊細で上品なさま。洗練されているさま。
⑥ 色の濃いさま。
⑦ 濃密なさま。
⑧ 草木や毛髪などが密生しているさま。
⑨ 土壌がよく肥えているさま。出典元:精選版 日本国語大辞典
です。
なお「濃やか」の読みは「こまやか」のみですが、「細やか」とあった場合には「こまやか」以外にも読み方があるので注意が必要です。「細やか」には他に「ささやか」と「ほそやか」の読みがあります。
「細やか(ささやか)」は
1 形や規模があまり大げさでなく、控えめなさま。
2 形ばかりで粗末なさま。わずかなさま。多く、謙遜して用いる。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味し、「細やか(ほそやか)」は
1 ほっそりとしているさま。ほそらか。
2 声が小さく弱々しいさま。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。
とはいえ、「こまやか」「ささやか」「ほそやか」といずれもひらがなで表記されていることがほとんどかと思います。現代ではあまり「ほそらか」の表現を聞きませんし、「ささやか」も「ささやかな贈り物」など、ひとまとまりの言葉として用いられている印象なので、「この『細やか』はどう読むの!?」と戸惑うことは少ないかと思います。
ですが本記事をきっかけに「細やか」には3つの読みがあること、「濃やか」は「こまやか」と読むことを思い出していただけると幸いです。
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