「安いUV」でも効果は同じなの?日焼け止め剤と価格の話

紫外線のシーズンが本格化する前にUVカット剤をどう選ぶかも、アラフォーには重要な課題だといえます。日焼けやシミ・そばかすを防ぐだけではなく、将来の美肌をキープさせるためにも欠かすことができません。

でも選ぶ際に価格で効果に差が出てくるのか?という疑問も賢いアラフォーにはありますよね。そこで正しくUVカット剤を選ぶために知っておきたいことや選ぶ際のヒントもご紹介しましょう。

 

まず基本的なUVカット剤の成分を知ろう

 

簡単にUVカット剤を分類すると、

1・紫外線吸収剤で肌をガードするもの

2・紫外線散乱剤で肌に寄せつけないもの

この2つがあります。現在、人気がある白くならないタイプのUVカット剤は1の紫外線吸収剤を使用していて、白くなりやすいものは2の紫外線散乱剤を使用しています。

 

紫外線吸収剤にはUV-Aを防ぐためにパルゾールA、メギソリルSXなどが、UV-Bを防ぐためには桂皮酸、オキシベンゼンなどを配合。

紫外線散乱剤はUV-AにもUV-Bも防ぐ酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、カオリン、タルク等を使用しています。

 

無色透明でなめらかに伸びる紫外線吸収剤は2つのタイプの紫外線を吸収し、化学的なエネルギーで放出させ、肌内部に入り込ませません。一方の紫外線散乱剤は使い心地がこってりしていますが、物理的に紫外線を反射させ、肌内部に紫外線を入り込ませません。

 

今まで紫外線吸収剤は肌への刺激が強いとされてきましたが、現在ではその問題もクリアされつつあります。また塗り直しを怠らなければ確実に紫外線を防ぎつつ肌への負担が少ないとされる紫外線散乱剤も光触媒作用で肌が荒れる方もいるので注意するべきです。

 

どちらにもメリットはありますし、デメリットもあります。紫外線吸収剤は使い心地がいいですし、効果も長持ちします。また確実に紫外線から肌をガードするなら、明らかに紫外線散乱剤のほうが信頼できる、ということも知っておくべきです。

 

価格で効果に違いはある?

プチプラでも高級ブランドでも「紫外線から肌をガードする」効果に差はありません。最も差があるのは使用感と仕上がり。重要なのは、価格で選ぶにせよ、満足感で選ぶにせよ、自分が納得できるかどうかになります。

 

毎日使用するものだから、満足感のあるものがいいという考えで選んでもいいですし、逆に頻繁に塗り直して使うからお手頃価格がいいという考えでもOK。

 

肝心なのは使ったら、塗り直しを行うことと、1日の終わりにはクレンジングでしっかり落とすことです。

 

ですから専用のクレンジング剤を必要とするUVカット剤を選ぶなら、価格もその分を含めて選んでいく必要があります。今は洗顔料や石けんで落とせるタイプも出回っていますから、自分の予算や好みの使い心地で選んでいきましょう。

 

UVカット剤の目的を考え、さらに使用する際にどうしても必要になるアイテムの予算も考えると、無理なく、さらに肌に負担をかけないUVカット剤を選べるはずです。価格で選ぶ際も、何かほかに必要になるかを考えておきましょう。

 

UVカット剤は「目的」に沿って選ぶべき

UVカット剤には顔用とボディ用がありますよね。一見、どちらも同じようですが、テクスチャーに違いがあります。紫外線から肌をガードする効果や目的は同じでも、顔に向いている、ボディに向いているテクスチャーにされているのです。

 

顔は凹凸があるため、なめらかさがあり、うまく肌にとどまるようにUVカット剤のテクスチャーを仕上げています。ボディは面積が広く、平面が多いので、一気に塗り伸ばしやすいテクスチャーになっているのです。

 

もちろん両方に使用できるUVカット剤も出回っています。でも顔とボディのUVカット剤は使い分けをするほうが仕上がりや使いやすさを実感できるし、ムラにもなりにくいメリットがあります。

 

一見、両用タイプはコスパが良さそうですが、塗りやすさを考えると、プチプラで顔用とボディ用を揃えるほうが使いやすく、仕上がりもきれいで、結果的には満足感を得られます。また顔は高級ブランドで整え、ボディはプチプラ、という組み合わせもおすすめです。

 

上手にUVカット剤を選ぶヒント

先にお話した通り、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2つのタイプがUVカット剤にはあります。好みのどちらかでもいいのですが、2つのタイプを併用するほうが、確実に紫外線対策で効果を発揮することが万全です。

 

性質が異なるからこそ、それぞれを生かした使い方を選ぶようにすることも、上手にUVカット剤を選ぶヒントになります。無色透明な紫外線散乱剤ならメイクで邪魔になることはありませんし、刺激を与えにくい紫外線散乱剤は肌が敏感気味のときおすすめです。

 

なお海外へのバカンスへ、というときは国内で用意していくことが鉄則。海外でもUVカット剤は入手可能ではありますが、肌との相性や使用感が合わず、使いにくいことも多くあります。リゾートへのバカンス前の準備で忘れないでくださいね。

 

またUVカット剤に関してだけは、毎年のトレンドをチョイスすることをおすすめします。昨年のがまだ残っているから…というのはおすすめできません。毎シーズン買い直すほうが紫外線を確実に防げますし、肌にも優しいものを選ぶことが可能なのです。

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