就職したいけれど書類が通らない。どうすればいいですか?【薄井シンシア#3】
自分のキャリア、そして人生を徹底的にデザインし、望む道へと自分を引き寄せていった薄井シンシアさん。「食堂のおばちゃんから10年で社長」のサクセスで知られる薄井さんに、読者より寄せられた6つの相談へのアドバイスをもらいます。
相談3・そもそもリワーク・キャリアアップ転職ができない…
復職しようと書類を50社エントリーして断られたあたりで力尽きました。自己肯定感が下がりすぎ、辛くて就職活動を続けていけません(48歳・千葉県)
【シンシア’s Answer】
辛いですよね。私も52歳で日本に帰国して復職するときに門前払いされまくったので、お気持ちよくわかります。
キャリアの作り方も考え方ひとつです。たとえば、スーパーのレジから復職をスタートしたならば、100円ショップ、本屋さんなどいろいろな業種に転職してみてください。次に範囲を広げ、電車で通勤する圏内で他業種のレジも経験します。その後高級スーパーやデパートのレジまで担当すればあなたはもう「レジのプロ」として相当高い経験を積んでいますよね。その先、たとえば高級ブランドの接客スタッフならば要求されるキャリアや身だしなみもスーパーとはまったく違います。でも時給は似たようなものなのです。こうして視点を変えるんです。
ウェイトレスだってファミレスと星つきレストランではキャリアが違います。同じ時給でも他の業種にはいろいろな学びがありますから、どんどん変えていってください。たとえば、カフェでコーヒーマシンの掃除ができればバリスタになれるかもしれません。石の上にも3年なんて言葉は忘れて、一つの仕事ができるようになったらもっといい学びとキャリアを求めて転職するんです。
レジの仕事は終点ではなく、次の仕事への起点です。たとえばパン屋さんのような個人経営のお店でレジを担当する間に経理の勉強もしておき、私は経理も勉強しているんですと宣伝しておけば、お店のつながりで手伝ってほしいという人が出てきて、いずれ経理への道が開けるでしょう。
私の会社のスタッフには、いずれ正社員になれると信じて、7年もの間もくもくとレジのパートを続けてしまった人がいます。もしデスクワークに戻りたいと思うのならば、具体的に自分ができるデスクワークを想定して目的として持ち、そこへ向けてステップを新たに作り上げて達成していくことです。難しそうに感じますが、目的意識と達成があればクリアしていけます。
就職って「企業に書類を出す」だと思い込みがちですが、その書類が通らないのであればいま自分にできることを考え、目指す立場にたどり着くための人的なネットワークを作っていけばいいんです。知り合い伝いに仕事を得ることって結構多いんですよ。
ちなみに、私はレジのパートを探していたとき、某ファストファッション店の選考に落ちています。あのお店は自社のファッションを着こなしてマネキン役もできる人を求めているのね、だから私では合わなかったの。ただそれだけですから、落ちたことを深く思い悩まなないことです。
トップ写真/薄井さんが社長を務めるLOF Hotel Akihabaraのデラックス ダブルルームにて。
撮影・佐山裕子(主婦の友社写真室)
次のQ(1月17日11時配信)>>>夫の家事育児協力が少ない。話が通じない夫、どうすれば?
◆薄井シンシアさんの最新刊、大好評発売中です!◆
『人生は、もっと、自分で決めていい』薄井シンシア・著 1,650円/日経BP
・再就職を考える専業主婦
・子育てと仕事の両立に悩む共働き世代
・余裕がない生活を送る30~40代
・後半人生のキャリアに悩む50代
人生の選択肢を前に迷い続ける読者のみなさんへ
「どんな状況でも納得のいく人生をつかめる、決め抜く力」の秘訣を届けます。
アマゾンはこちらから
続きを読む
スポンサーリンク