髪を切らずにイメチェン!ボブ風アレンジで着物&ゆかたをモダンに着こなす

和装のときはアップにするのが基本マナー。

成人式や卒業式シーズンに見かける、おくれ毛たっぷりのふわふわしたスタイルや大きな花飾りは、華やかな振袖だから似合うもの。アラフォーがマネしたらかなりイタイ人になってしまいます。

とはいえ、いつもタイトなアップスタイルではつまらないし、和装でもおしゃれを楽しみたいですよきものね。

そこで、きちんと見えて、周囲をあっと驚かせることができるスタイルをご紹介します。

 

 

和装ヘアの基本は「高さ」と「ツヤ」

 

着物を気軽に楽しむ人が増え、あわせる髪型も自由な発想でさまざまなスタイルが生まれています。「着物=夜会巻き」は古いイメージかもしれませんが、やはり着物を着るときにはそれなりのマナーを守りたいもの。

派手すぎず、でも地味にならない。そのさじ加減が難しいのですが、「ほどよい高さ」と「ツヤのある面」をつくればクリアできます。

トレンドのつくり込まない無造作なアレンジでも、トップから後頭部にかけての高さと、どこかにツヤのある面をつくるだけで和装にも似合うヘアになるんです。

和装に合わせるヘアスタイルを決めるときはまず「高さ」と「ツヤのある面」をどこにつくるかを考えてみましょう。

アップじゃないけど、和装に似合うボブ風ヘア

 

和装ヘアの基本をおさえたところで、いきなりですが応用です。

みんなと同じアップスタイルはイヤ、おしゃれに着物を着こなしたいという人にトライしてほしいボブ風ヘアです。

毛先を内側にしまい込むだけで、がらりと雰囲気が変わり「あれ、髪切った?」と驚かれること間違いなし!

襟に髪もかからず、ツヤのある面ができるのできちんとした席にも対応できます。

ただ毛先をしまい込むだけでは平凡なので、片サイドを耳にかけてメリハリをつけるのがポイントです。

 

毛先を巻いて優美な毛流れをつくる

 

ここからはボブ風ヘアのつくり方をレクチャー。

モデルは鎖骨にかかるくらいの長さですが、肩くらいからロングまで使えるテクニックなので、ぜひマスターしてください。

①根元を起こしながらドライ

髪が乾いた状態なら、根元に水をスプレーするか、ブロー用のローションをなじませて髪を湿らせておく。

手ぐしで根元を起こしながらドライヤーの温風をあててボリュームアップ。

前髪は分け目があいまいになるよう左右にふりながら乾かすのがポイント。

②毛流れを整える

根元がふんわりとしたら、ブラシで毛流れを整える。和装ヘアにはツヤのある面が必須なので、ブラシを使ってきれいに整えて。

 

③毛先をアイロンで内巻きにする

アイロンで毛先を内巻きにすることで、内側にしまい込みやすくなる。さらに、フォルムもきれいに仕上がる。

後ろは上下2段に分けておくと巻きやすい。ここでは32mmのアイロンを使用。

④後ろを2束に分けて結ぶ

両サイド(耳前)の髪を残し、後ろの髪をざっくりと半分に分けてたるみができるくらいゆるく結ぶ。分け目をしっかりつけると、仕上がりが不自然になるのでジグザグにするのがポイント。

髪が長い人は三つ編みにすると、中にしまい込みやすい。

 

⑤ピンで留めれば完成

毛先を内側に入れて左右からピンをさして固定する。頭皮側の髪もピンでキャッチしないと留まらないので注意して。サイドの髪は毛先を襟足に寄せてピンで留める。

表から見えない位置にピンをさすこと。

 

完成した後ろ姿はこんな感じ。サイドに飾り付きコームやクリップをつけて華やかさをプラス。

 

横から見ると丸みのある女性らしいシルエット。根元を起こして乾かしたことで、トップもふんわり。

難しいテクニックはいらないので、不器用な人でもきれいに仕上がるはず。

ビシッと決めて、周囲を驚かせちゃいましょう。

 

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プロ直伝の正統派なまとめ髪から「くるりんぱ」をつかった旬のアップヘアまで着物ヘアが満載の『着物&ゆかたのヘアアレンジ』。アレンジが苦手という人でも、プロセス写真が大きくて見やすいのでわかりやすくなっています。

「きちんと」「大人可愛い」のテイスト別や、シーン別、長さ別でスタイルを提案しているから、着物初心者でもぴったりのヘアが見つかります。結婚式におよばれする機会が増えるシーズンなので、ぜひ参考にして和装を楽しんでください。

 

着物&ゆかたのヘアアレンジ

監修/森 由香利

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