「きょうめる」ではありません。「矯める」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「矯める」です。
「矯める」の読み方は?
「矯める」の「矯」を用いる代表的な言葉といえば“欠点や悪いところを直して正しくすること(引用元:キョウセイ|言葉|漢字ペディア)”を意味する「矯正(きょうせい)」ではないでしょうか。ですが、「矯める」の読みは「きょうめる」ではありません。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「ためる」です。
「矯める」は他に「揉める・撓める」とも書き、
1 曲がっているものを伸ばしたり、まっすぐなものを曲げたりして、形を整える。また、曲げて、ある形をつくる。
2 悪い性質・習慣や癖などを改めなおす。矯正する。また、手を加えて型にはめようとする。
3 事実を故意に曲げる。いつわる。
4 片目を閉じてねらう。ねらいをつける。また、じっと見る。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。
あまり馴染みのない表現かもしれませんが、2の意味の類語には「改める」や「直す」「片ずる」「組み替える」などが、3の類語であれば「誤魔化す」などが挙げられます。
同じ表現でも2と3でだいぶ意味が違うように思えますが、「矯」自体に
①ためる。ただす。まっすぐにする。
②いつわる。だます。
③いさましい。はげしい。出典元:矯|漢字一字|漢字ペディア
の意味があります。
「矯」は「矢」と音符「喬(ケウ)」から成り、矢を曲げてゆがみを直す意味を表します。矢を曲げる様とゆがみを直す様の捉え方が①や②の意味につながったのかもしれませんね。
なお「矯」の読みは
- 音読み キョウ
- 訓読み た(める)(常用漢字表外)いつわ(る)
です。「矯る」は、“事実を押し曲げる(引用元:いつわ−る|言葉|漢字ペディア)”を意味します。「矯める」も「矯る」も日常生活ではあまり見かけない表現かもしれませんが、本記事をきっかけに「矯」の訓読みを覚えていただけると幸いです。
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