「にら」ではありません。「菫」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「菫」です。
「菫」の読み方は?
部首「艹(くさかんむり)」の漢字にはさまざまなものがあります。「菫」は「韮」や「蒜」といった漢字によく似ていますが、読みは異なります。そのため「菫」を「にら」と読むのは間違いです。「韮」の読みが「にら」で、「蒜」は「ひる」と読み、ユリ科の植物全般やノビルを表します(ちなみに苦手な人も多い、他の動物の血を吸う「ひる」は「蛭」と書きます)。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「すみれ」です。
「菫」は
1
㋐スミレ属の多年草。山野の日当たりのよい地に生え、高さ約10センチ。地上茎はない。葉は長い三角形。春、花柄を出し、濃紫色の花を横向きに開く。名は、花の形が墨入れ(墨壺すみつぼ)に似ているところからという。すもうとりぐさ。
㋑スミレ科スミレ属の植物の総称。世界に約400種、日本には55種が知られる。地上茎のあるタチツボスミレ・ニョイスミレ、地上茎のないエイザンスミレなど。
2 「すみれ色」の略。
3 襲かさねの色目の名。表は紫、裏は薄紫。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「菫」の読みに
- 音読み キン
- 訓読み すみれ・とりかぶと
とあるように、「菫」は「すみれ」の他、毒草の一種である「とりかぶと」の意味も持ちます。
「すみれ」はスミレ科の多年草ですが、「とりかぶと」はキンポウゲ科の多年草。科が異なるので不思議ですが、「菫」は「とりかぶと」の古字、“現在は用いられていないが、昔、使われた文字や書体。(引用元:小学館 デジタル大辞泉)”です。
現代では「菫」とあったら「すみれ」と読むほうが自然です。
ついでに「とりかぶと」は、一般的にはカタカナで表記されているのをよく見ますが、漢字で表すと「草烏頭」または「鳥兜・鳥甲」と書きます。
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