その前髪で老け見えしてる…40代が「今すぐやめて!」なNGヘア3つ(後編)

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②ペタンコ前髪はいかにもおばちゃんヘアに!

次はショートヘアさんに多い、厚めにカットされた前髪。短めにカットされているので、スタイリングもしやすく失敗はなさそうな印象ですが、意外な落とし穴があるので要注意!

片側のこめかみ部分で髪を分け、表面をキレイに整えた前髪は、決して悪くはありません。でもなぜかオバちゃん臭がします。その原因は、ボリュームのなくなったトップを強調させていること。さらにノッペリとした髪が、メリハリのなくなった顔を強調させてしまっているから。

年相応なのですが、このデザインならもっと若々しい雰囲気を出すことができます。

では、この長さの正しい前髪スタイリングのコツをご紹介しましょう。

 

まずはトップの髪をつかむようにして空気を入れながら乾かします。こうすることでトップに立ち上がりができて、ふわっとした前髪になります。これだけでも印象が全然変わってくるので、この習慣はつけておくべき!

次は表面の髪にアイロンでカールをつけて躍動感を。毛束は少しずつ取り出し、毛先をワンカールさせるだけでOK。ストレートアイロンでも作れます。

最後にワックスなどのスタイリング剤をつける際には、毛先だけ束感が出るように仕上げて。こうすることで不揃い感が出て、前髪にすき間ができます。この動きがのっぺり感を軽減させます。

 

厚めのフルバングはストレートにすると重さとおばちゃん感が出てしまいがちですが、動きをつけるだけでカジュアルでやさしい表情になります。

ここまでの動きをつけるのは時間的に技術的にも無理って人でも、トップの立ち上がりと表面にほんの少しの動きをつければ、同じようなニュアンスを出すことが可能です。

 

③輪郭隠しのぺったり前髪はひと昔前のオバ前髪に!

最後は耳にかけられる長さの前髪。ここまで長い前髪の人は、耳かけしたり、輪郭隠しに毛束を応用するパターンが多いと思います。生活面ではジャマにならず良いかもですが、やっぱりオバ顔が強調されがち!

 

気になる輪郭をカバーするように前髪を残し、耳後ろの髪は耳掛け。確かにきちんと感は出せているのですが、ひと昔前に流行ったデザインってこともあり、オバ髪感満載。

さらにストレート部分はのっぺり、カール部分はボテっとしたデザインは、ペタンコになったトップを目立たせてしまい、さらにはたるんだ顔を引き立ててしまいます。

では、この長さの正しい前髪スタイリングのコツをご紹介しましょう。

 

まずは前髪を普段の分け目と逆にしたり、9:1分けなどにして根元に立ち上がりをつけます。これだけで重くてペタンとしたトップが目立たなくなります。

次に少ない方の前髪は耳掛けを。輪郭をカバーしたい人は、ついつい顔まわりに毛束を垂らしてしまいがちですが、これは大きな間違い。輪郭はカバーできても、顔のたるみは顔の正面にも現れています。そしてサイドに毛束を残すことで、正面のたるみがより強調されてしまうのです。輪郭カバーには、毛束を垂らすよりサイドの毛束にふわっとカールをつけた方が有効なのです。

そして多い方の前髪は、アイロンを使ってサイドの髪とつながるように毛先を外巻きに。巻き終えた毛束は束感を少しだけほぐして空気感を出すのを忘れずに。このひと手間で、若々しさが生まれます。

 

根元に自然な立ち上がりと、毛先にふんわりカールをつけた前髪は、フェミニンさと若々しさを兼ね備えた仕上がりに。

カールをほぐすとパサつきが目立って老け髪になると怯えている人もいると思いますが、ほぐしすぎなければ大丈夫。万が一パサついたと思ったら、最後にワックスなどを軽くつければ解決します。

 

そしてどの前髪にも共通しているのは、毛先にカールをつけること。そのためにはアイロンを使ったスタイリングがオススメです。

時間のない毎日にアイロンは面倒と思うかもしれませんが、使い慣れればブローするより短時間で済ませられます。

前髪に悩んでいる女性は、今すぐ挑戦してみてくださいね。

 

【監修】

大人女性向け美容師

加藤貴大さん(Laf from Garden)

 

OLや主婦層からの支持が高く、顧客の多くは40〜50代の女性。フェミニンなスタイルを得意とし、中でもパーマスタイルの評価が高く、顧客の多くはパーマをオーダーするほど。「ツヤ、透明感、柔らかさ」を意識したスタイル作りのために、カットやパーマ技術だけでなく、日々の薬剤研究も欠かさない人気美容師。

 

撮影/柴田和宣(主婦の友社)

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