「おつよ」ではありません。「御強」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「御強」です。
「御強」の読み方は?
ただの「強」ではなく「御」がつくことから、ますます「強」そうな印象を抱く「御強」ですが、その読み方は「おつよ」でも「おきょう」でもありません。「御強」を辞書で調べてみると2つの意味が出てきますが、「御強」は主に食べ物を表します。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「おこわ」です。
「御強」とは
1 《「こわめし」をいう女房詞から》赤飯。現在では、もち米に小豆あずき以外の豆や栗くり、山菜などを入れて炊いたものもいう。
2 人をだますこと。特に、「つつもたせ」にいうことが多い。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。「おこわ」と聞くと、もち米を使った炊き込みご飯の印象がありましたが、元々は赤飯を意味していたんですね。また「人をだますこと」という意味もあったことに驚きです。
元々は「こわめし」と呼ばれていました。「こわめし」は「強飯」と書き、「ごうはん」「こわいい」とも読みます。「強飯」の場合も
もちごめを蒸したもの。多く、小豆(あずき)などを混ぜて赤飯とする。おこわ。
出典元:ゴウハン|言葉|漢字ペディア
という意味です。
先で“「こわめし」をいう女房詞から”とありますが、女房詞とは室町時代初期に宮中に仕える女房が衣食などに関して用いていた一種の隠語を意味します。宮中で用いる上品な言葉遣いとして用いられたこの隠語は、面白いことに、将軍家の女性、町屋の女性にも広がり、現代でも一般語として用いられています。「御強」の他には水を表す「おひや」や「おでん」などが挙げられます。
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