「ざつやく」ではありません。「雑役」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「雑役」です。
「雑役」の読み方は?
「雑役」には2つの読み方があります。本記事でご紹介する「雑役」が意味するのは
主な業務以外の種々雑多な仕事。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
です。
類語表現には「雑務(ざつむ)」が挙げられます。本記事で紹介する「雑役」の「雑」も「雑務」と同じく「ざつ」と読みます。問題は「役」の読み方です。「役」には2つの音読みがありますが、タイトルにもある通り「雑役」の読みは「ざつやく」ではありません。
正解は……
「ざつえき」です。
「雑役」のもう一つの読みは「ぞうやく」で、
1 雑用。また、雑用をする人。
2 種々の労役。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。「役(やく)」と読むと、雑用だけでなく雑用をする人も表せます。
この「役」の読みはヤク?エキ?
「役」の読みは
- 音読み ヤク・エキ
- 訓読み(常用漢字表外)つとめ・いくさ
です。
「役」の読み間違いが多い代表的な言葉には「使役」が挙げられます。実は「使役」にも2つの読み方があるのですが、読み間違いが多い代表的な言葉の方の「使役」は「しえき」と読み、その意味は
1 人を使って何かをさせること。働かせること。
2 文法で、ある行為を他人に行わせることを表す言い方。動詞に、文語では助動詞「す」「さす」「しむ」など、口語では助動詞「せる」「させる」「しめる」などを付けて言い表す。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を表します。
「つかいやく」という読みもありますが、
① =つかいばん(使番)
② 徳川幕府の職名。使番②の旧称。
③ 使者の役目。出典元:精選版 日本国語大辞典
という意味です。なお“つかいばん(使番)”は織田・豊臣時代や徳川幕府の職名で、戦時は軍陣中を巡回・視察したり、伝令の役を果たしたりする仕事を意味します。
では以下の言葉の「役」はヤクとエキ、どちらで読むでしょうか。
- 現役
- 服役
- 免疫
- 兵役
- 苦役
- 軍役
- 退役
- 労役
- 役務
- 役畜
お気づきの方がいるかもしれませんが、上記漢字の「役」はすべて「エキ」と読みます。
- げんえき
- ふくえき
- めんえき
- へいえき
- くえき
- ぐんえき
- たいえき
- ろうえき
- えきむ
- えきちく
本記事をきっかけに、「役(エキ)」と読む言葉を覚えていただけると幸いです。
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