愛されるより、愛するほうが40代男性を幸せにする?
「本命で好きな女性がいるけど、ほかに自分を好きでいてくれる女性のことも気になる」
こんなアラフォー男性の悩みは、「どちらを選べば幸せになれるのか」というものでした。
愛してくれる人を選ぶか、片想いを選ぶか。それは、自分の気持ちに素直になることで後悔のない選択ができます。
「保証のある恋愛」は楽だけど、それより「先の見えない片想い」が幸せなときもある。
実際に寄せられた相談を元に、恋愛相談家の視線からお答えします。
【恋愛ファイル001】「確実に幸せになれる恋愛を選びたい」
「職場の上司に片想いをしています。とても人気のある人で、冴えない自分は相手にされないとわかっていても好きな気持ちが止められません。
ですが、自分にはほかに『好きだ』と言ってくれる女性がいます。献身的に尽くそうとしてくれる彼女を見ていると、『この人を選べば幸せになれるだろう』とも思うのですが、本命の上司のことも諦めきれません。
自分は今まで恋愛経験が少なく、上司に対して告白したくても振られることを考えると怖くてできずにいます。
確実に付き合える恋愛しかしたくないし、42歳という年齢を考えると、叶わない片想いより自分を好きでいてくれる女性を選んだ方が良いのかな、とも思います。
どちらの恋を選べば幸せになれるのでしょうか?」(42歳/メーカー勤務)
「保証のある恋愛」はいつか後悔する
いくつになっても、片想いはせつないし不安になることも多いですね。
特に、人気のある「高嶺の花」のような女性を好きになると、「自分なんてどうせ無理だろうな」と尻込みしてしまうでしょう。
そんなときに、自分に好意を寄せてくれる女性に気持ちが傾いてしまうのは、仕方のないことです。
本当に好きになれるなら、その女性を選んで両想いになる幸せもあります。
ですが、「あらかじめ愛情を保証されている恋愛」があなたにとって最善なのでしょうか?
「好かれているから好きになる」恋はもちろんあります。
それは、「そのときほかに好きな人がいない状態」なら、うまくいくこともあるでしょう。
本命を胸に抱えている状態でほかの女性を好きになるのは、実際は難しいことです。
好意を返すことは、相手の気持ちを受け入れること。ですがその部分にはすでに「本当に好意を受け入れたい人」がいます。
あなたが一緒に幸せになりたい相手は、自分に想いを向けてくれる女性ではなく、その上司のはずですよね。
既に埋まっている場所にほかの人を迎えることは、できたとしても後で後悔する可能性が高くなります。
恋愛は、「愛されたい」の前に「愛したい」意思がはたらくもの。
本当に愛したい人がほかにいるのに別の女性を選んでしまっても、いずれ心が「愛したいのはこの人じゃない」と違和感を覚え、気持ちを向けることをやめてしまうでしょう。
それより、先の見えない片想いでも、本気で愛情を向けたいと思う相手に力を尽くす方が、幸せなときだってあります。
気持ちを返してもらえないかもしれない。ずっと片想いのままかもしれない。
それでも、「愛したい」心に素直に従うことで、その恋から得られるものはたくさんあるはずです。
あなたが本命の上司より自分を想ってくれる相手を選ぼうとするのは、告白するリスクを取れないから。
振られるのが怖いからと言って気持ちを伝えずにいる限り、相手から確かな愛情も返ってきません。
本当に好きな女性こそ、「先に愛されたい」ような恋愛は難しく、だから愛したい気持ちも育つし、愛されたときの喜びも大きいもの。
わざわざ好きだと言わなくても愛してくれる女性は確かに楽ですが、その代わりあなたの「愛したい」という恋愛の一番大切な部分は育ちません。
「確実に幸せになれる恋愛」とは、あなたが愛したいと思う人と結ばれることではないでしょうか。
「片想い」は幸せな恋愛の始まり
年齢を重ねるほど、片想いが難しくなる人は増えてきます。
恋愛に無駄な時間をかけたくない。早く付き合って結婚まで進みたい。
あらかじめ両想いが約束されている恋でないと本気になれない、というのは決して間違いではありません。
愛される保証のない恋愛はつらいことも多いし、それより好きになってくれる人を選びたいと思うのは、確かにリスクをおかさない「安心な恋」です。
ですが、「安心な恋」であっても、相手を好きになる姿勢は確実に必要です。
それなら、本気で好きになれる人に全力でぶつかっていく方が、自分にとってより幸せな恋愛になるとは思いませんか?
片想いは「リスク」ではなく、好きな人に向かって幸せな努力をする始まりであると、私は感じます。
このアラフォーの男性は、自分に好意を寄せてくれる女性とはきっぱり離れ、本当に好きな上司への恋心を育てることを決めました。
そしてそうなって初めて、「保証のない恋愛」が自分にとって大きな価値を持つことに気づき、愛されるべく努力を重ねている最中です。
その姿こそ、人を愛するという恋愛の喜びを真っ直ぐ伝えてくれます。
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