「さいぜん」ではありません。「截然」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「截然」です。
「截然」の読み方は?
「截」は「裁判(さいばん)」の「裁」や「栽培(さいばい)」の「栽」にどことなく似ています。とはいえ「截然」の本来の読み方は「さいぜん」ではありません。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「せつぜん」です。
「截然」とは
1 物事の区別がはっきりしているさま。
2 がけや岩壁などが切り立っているさま。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
近年では辞書に「さいぜん」と記載されていることもありますが、「さいぜん」は「截然」の慣用読みとして記されていることがほとんどです。慣用読みとは、本来の読み方ではないが、一般に広く普及している読み方のことです。本来の読みである「せつぜん」と覚えていただけると幸いです。
「截」には“たつ。きる。たちきる。(出典元:截|漢字一字|漢字ペディア”)という意味があります。「布を截る」「布を截つ」は「布をきる」「布をたつ」と読みます。「截」は新聞や雑誌などに用いられる常用漢字には含まれていないため、日常では「布をきる」は「布を切る」、「布をたつ」は「布を裁つ」と表されることがほとんどですが、本記事をきっかけに漢字「截」を覚えていただけると幸いです。
では「こつぜん」はなんと書く?!
「〜然」という表現から「こつぜん」という音が思い浮かんだ人もいたのではないでしょうか。
「こつぜん」は「忽然」と書きます。
「忽然」は
一 物事の出現・消失が急なさま。忽如こつじょ。こつねん。
二 にわかに。突然。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「忽然」は「截然」と「〜然」の部分が共通し、読んだ際の音も似ていますが、表す意味は全く異なります。意味を混同しないためには類語表現が役立ちます。
「忽然」の類語には「急に・ふいに・いきなり・突然」などが挙げられます。
一方「截然」の類語は「はっきりした・明白・明瞭・明確」などが挙げられます。
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