生きづらさがあったとしても、あなたのあり方の価値は変わらない|『ニューロダイバーシティーの教科書』

2022.05.31 LIFE

あなたは今週、どんな本を読んでいますか?

国内の読書会のパイオニアにして、日本最大級の読書コミュニティ「猫町倶楽部」のメンバーの皆さんが、働く40代女性のために自分の読書体験をシェア。おすすめの書籍が「自分をどう変えてくれたのか」、その体験を教えてくれる連載です。

今週のオススメ人は、アラフィフ会社員兼大学院生のエミさんです。

 

今週の1冊▶『ニューロダイバーシティーの教科書』村中直人

 

私にできること、できないこと。好きなこと、苦手なこと

はじめまして。アラフィフ会社員、MBA取得中の大学院生でシングルマザーのエミです。何足ものわらじを履いている私ですが、趣味は旅と読書です。

 

最近は在宅勤務と大学院のオンライン授業がかさなり、もはやzoomの国の住人のようになっていまして、スマホの歩数計を見ると100歩を切っているような日もあります。先日ユニクロでいつも通りMサイズの洋服を試着しようとしたら、入りませんでした。

 

思えば、子供の頃からかなりの痩せ型だった私は洋服のサイズといえばXSでしたが、それがいつの間にかSになり、Mになり、今はどうやらLになったようです。

 

あまりに運動不足なのでこれはどうにかしなければならぬと思ったのですが、私は運動が苦手で長続きしません。スポーツジムもダメだし、走るのなんて大嫌い。体が硬すぎてヨガも苦手。泳ぐのは好きだけれど、その前後の着替える、シャワーを浴びる、髪を乾かすなどのプロセスを考えると重い腰は上がりません。

 

私にできそうなことを考えた挙句、朝、パンを食べるのをやめることにしました。3食全てを基本お米にしてみています。そうするとお米は腹持ちが良いので間食が減りました。子どももおやつの量が減っています。これでどうなるのかはわかりませんが、しばらく続けてみようと思います。

 

生きづらさがあっても…人の脳はみな同じではなく、特性がどう現れているかの違い

前置きが長くなりましたが、今日おすすめしたい本は、村中直人さんの「ニューロダイバーシティーの教科書」です。この本は、私が定期的にコーチングしていただいているコーチに薦めていただきました。

 

何らかの「生きづらさ」を抱えている人の中には、脳の発達に特性のある人がいますが、私自身もどうやらそのようです。というより、人間全ての人の脳は同じではなく、何らかの特性はあるものですが、それが強く現れている人とそうでない人がいるだけのようです。

 

私自身、周りの人が簡単そうにやっていることでも、自分にはできないな、どうしてなんだろうと思うことがよくありますが、どうやらそれは私の努力不足ではなく認知や情報処理のあり方の個体差のようです。努力でどうにかなるものでもないのです。この個性を無視して周囲の人と合わせようとすると、苦しくなってしまうこともあるのです。

 

多様性を認める社会は「世にどういう人がいるのか」を知ることから始まる

多様性の大切さがあちこちで叫ばれていますが、具体的に多様性とは何なのか、どんな多様性があるのかを一つ一つ紐解いていく必要がある段階にあると思います。

 

そうしないと、何となく多様性とは言っているけれども、人種や言語やジェンダーのことを表面的になぞるだけになり、本当の多様性のある世界に近づけるとは思えないのです。

 

なので、世の中にはどんな人がいるのかなということを考えるきっかけになる本として紹介させていただきました。私自身も、自分の特性と向き合い、認めてあげて、自分の取り扱い説明書を少しずつ作っていけたらいいなと思っています。

 

ニューロダイバーシティの教科書: 多様性尊重社会へのキーワード』村中直人・著 1,980円(10%税込)/金子書房

 

 

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