更年期「前より声が出にくい」「かすれてきた」地味に困る「声枯れ」は改善する!?
40~50代になり、「急に声が出にくくなってきた」「最近、声がかすれる」などの悩みがありませんか?
日本の女性は平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期はホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いです。
更年期女性のお悩みのひとつに「声枯れ」があります。
今回は、更年期の声枯れの改善法について、「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。
息子に電話するも「あんた誰?」老人みたいな声だから切られちゃった!
洋子さん(53歳)は、最近、声がかすれて出にくいと悩んでいました。
「新しいスマホに機種変更したので、遠方で暮らす息子に電話をかけてみたんですが……『あんた誰?切りますね』と息子からブチッと切られてしまいました」
ウキウキした気持ちで電話した洋子さんはあっけにとられてしまったそう。
「電話番号が違ったからかしら……でも、私の声がわからないなんておかしいわ」
そう思って、洋子さんはもう一度電話をしてみたそうです。
「ああなんだ、母さんか。声が聞き取りにくかったし、じいちゃんみたいな声で怖かったから切ったんだよ」
と追い打ちをかけるようなショックな言葉がかえってきました。
「あんたの声、聞こえにくいんだよ!」仕事にも支障が出てしまい…
以前から声がかすれたり、のどに違和感を感じたりすることが多く、気になっていたという洋子さん。
「勤務先の役所の窓口でも、かすれた声やガラガラ声だと、『え?なに?』と聞き返されたり、『聞こえない!』と怒られたり、『風邪ひいてます?』と言われたりで散々です」
このままではマズイと思った洋子さんは、近所の耳鼻咽喉科を受診することにしました。
なんと!この声の枯れやかすれは、更年期特有の症状だった
耳鼻咽喉科での検査の結果、洋子さんにとくに異常はみられませんでした。
「おそらく、更年期特有の喉の衰えが原因でしょう。更年期になると、のどに違和感やつかえ感が生じて、声が出にくい、かすれるといった不調が起きることがよくあります」
と医師に説明されて漢方薬が処方されました。
処方された漢方薬は半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)。
半夏厚朴湯は、気の流れをよくして、のどに異物感やしわがれ声を改善する漢方薬です。
「漢方薬をのみ始めると、のどの違和感が軽減していきました。だんだんと声の調子もよくなってきて、今では職場でクレームがくることもなくなってほっとしています」
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