「なげく」ではありません。「嘶く」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「嘶く」です。
「嘶く」の読み方は?
「〜く」の送り仮名から「なげく」と読んだ人がいるかもしれませんが、残念ながらそれは不正解。「なげく」は漢字で「嘆く・歎く」と表され、「嘶く」とは異なります。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「いななく」です。
「嘶く」とは
馬が声高く鳴く。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「デジタル大辞泉」には他に「いな(く)」「ころろ(く)」という読みも紹介されています。「いな(く)」は「いなな(く)」と同じ意味で、「い」は馬の鳴き声を表しているのだとか。「ころろ(く)」は
ころころと鳴る。ころころと音をたてる。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「嘶」には
①いななく。ウマがなく。
②むせぶ。むせびなく。
③かれる。声がしわがれる。出典元:嘶|漢字一字|漢字ペディア
という意味がありますが、「漢字ペディア」等で紹介されている「嘶」を使った言葉には「嘶く」または「長嘶(チョウセイ)」といった“ウマがなく”ことを表す表現がほとんどなので、基本的には①の意味さえおさえておけば問題ないと思われます。
「嘶」の意味にある「むせぶ」とは
「むせぶ」は
1 飲食物をのどに詰まらせたり、煙を吸い込んだりして、息苦しくなる。また、そのようになってせきこむ。むせる。
2 こみ上げる感情で息が詰まる。また、息を詰まらせながら泣く。
3 むせび泣くような声や音を立てる。
4 水の流れがつかえる。また、つかえて水音を立てる。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「嘶」にも“むせぶ。むせびなく。”という意味がありますが、「むせぶ」を漢字で表す際は「咽ぶ」または「噎ぶ」が一般的です。どちらも意味することは同じですが、漢字自体の意味はやや異なります。
「咽」は
①のど。
②のむ。のみくだす。
③むせぶ。声がつまる。ふさがる。出典元:咽|漢字一字|漢字ペディア
を表します。のどという器官を表す意味合いが強くなります。
一方「噎」は
①むせぶ。むせる。食物がのどにつかえる。
②ふさがる。心配や悲しみのあまり胸がつまる。出典元:噎|漢字一字|漢字ペディア
を表します。
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