予想だにしなかった!「てんてん」でない方の「点点」の読み方って? 間違えやすい漢字3選
漢字には音読み・訓読みといった読み方だけでなく、正しい読み方ではないけれど、広く普及している読み方である「慣用読み」や当て字など、さまざまな読み方があります。そのため、文中の表現によって読み方が変わることもしばしば。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します!
1・「努努」なんと読む?
「どど」? まさかね(笑) そうではありません。ヒントを読んで、読み方を当ててみましょう!
「努努」の意味は次の通り。
- 否定の言葉を伴って、少しも。ゆめにも。
例えば「努努考えもしなかった」など。
分かりましたか?
努努の読み方とは
さきほどの例文で言うと……
- 努努(ゆめゆめ)考えもしなかった。
と読みます。
「努」は、「努力」を表す漢字ですが、「けっして」という意味もあります。重ねることで意味を強めていますね。ロックバンド ONE OK ROCK の曲名にもあるので、読めた人も多いかもしれませんね。
その2:「点点」なんと読む?
正解はこちら!
「儲かりまっか?」「ぼちぼちでんな」といった台詞を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。この「ぼちぼち」が「点点」です。
なお、「ぼちぼち」の意味は、
1 ゆっくり物事にとりかかるさま。また、ある事態に近づくさま。そろそろ
2 水滴などが続けて落ちる音や、そのさまを表す語
3 小さなものが散らばってあるさま
4 小声で話すさま。特に、男女が仲むつまじく話すさま引用元:小学館 デジタル大辞泉
です。
先で、「雫が滴り落ちるさま」などを表現する際「てんてん」と読めると書きましたが、「ぼちぼち」と表現することもあります。
「ぼち」という言葉には、
〘名〙
① 小さい点。ほし。ちょぼ。また、小さな突起点。ぼっち。ぽち。
② 餠。また、焼き餠。引用元:精選版 日本国語大辞典
という意味があるようです。
3・「態態」なんと読む?
「態態」は何と読むのでしょう。「たいたい」? ここまで読んだあなたなら、漢字のイメージから想像して読めるはず!ヒントを読んで、読み方を当ててみましょう!
「態態」の意味は次の通り。
- そのことだけのために、特に行うさま。特別に。とりたてて
例えば「忘れ物をして態態取りに戻った」
簡単。もう分かってしまいましたね。
正解は……
さきほどの例文で言うと……
- 忘れ物をして態態(わざわざ)取りに戻った。
と読みます。
「態」には「すがた」「さま(様子)」という意味がありますが「わざと」という意味もあります。ずばり二つ重ねて使うことで「わざわざ」という意味を表すのですね。
どうでしたか? どれも普段使っている単語ですよね? 漢字で書くとこうだったのか!という発見があったと思います。このような畳語は仮名表記することが多いのですが、漢字で書くとこういう字を使うのだと分かっていると、これらの畳語をより深く理解することになると思います。
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