「じゅうじ」ではありません。「十路」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「十路」です。
「十路」の読み方は?
「十字路(じゅうじろ)」などの言葉から「十路」を「じゅうじ」「じゅうろ」と読んだ人がいるかもしれませんが、残念ながらそれは間違い。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「そじ」です。
「十路」は
《古くは「そち」》10年を単位として、年齢を数えるのに用いる。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「みそじ」という言葉を聞いたことがありませんか?「みそじ」は漢字で「三十路」と表されます。「十路」が表す各年齢の名称を以下に記すと……
- 20歳:二十路(ふたそじ)
- 30歳:三十路(みそじ)
- 40歳:四十路(よそじ)
- 50歳:五十路(いそじ)
- 60歳:六十路(むそじ)
- 70歳:七十路(ななそじ)
- 80歳:八十路(やそじ)
- 90歳:九十路(ここのそじ)
となります。
ちなみに、「三十路」は「三十代」という意味ではなく「三十歳」「三十歳ちょうど」を意味します。「いよいよ三十路」という表現は、「三十路」本来の意味として正しいものですが、「三十路も半ば」のような「三十代」の意味で用いるのは実は誤りだったんです!
とはいえ、言葉というのは時代とともに変化していくもの。「三十代」として用いられることが当たり前になれば、漢字の慣用読み(本来の読みではないが、広く普及した読み方)のように広まっていくかもしれません。
参考文献:西東社編集部『今日から役に立つ! 常識の「漢字力」3200』(西東社、2016年)
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