更年期に見られる「喉のつまり感」「飲み込みにくさ」を改善する漢方は?
更年期女性のお悩みに、飲み込みにくさやのどのつかえを感じる嚥下(えんげ)力の低下があります。
今回は、更年期の嚥下力低下を改善する方法について、「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。
前編『これも更年期のサインなの…?「薬の飲み込みにくさに悩んだ」50歳女性の顛末は!』に続く後編です。
漢方で更年期の飲み込みにくさやのどの詰まり感の改善を目指すには
更年期の不調の改善には、日本産婦人科学会も推奨している漢方薬がおすすめです。
漢方薬は心とからだ全体を整えることで、更年期のいくつもの不調を同時に改善する治療薬として使われています。
更年期になると、女性ホルモンの急激な減少により自律神経の乱れが生じて、のどの粘膜が過敏に反応したり、食道付近の筋肉が過度に収縮したりして、のどの詰まり感や違和感が生じると考えられています。
漢方医学では、検査では異常がないものの、飲み込みにくさやのどのつかえが続く症状を、のどに梅の種(梅核)があるように感じるという意味で「梅核気(ばいかくき)」といいます。
梅核気の原因としては、ストレスや過度な緊張などがあります。
更年期に生じる飲み込みにくさやのどのつかえには、消化・吸収機能を改善して栄養を全身に届け、からだの内側から元気にする生薬や、自律神経のバランスを整えて緊張した神経を落ちつけ、胃腸の動きを整えたり、気分の落ち込みを改善したりする生薬、水分代謝をよくする生薬などを含む漢方薬で治療を行います。
全身に栄養がいきわたり、水分の代謝がよくなると、疲れにくく、ストレスにも強いからだづくりへとつながります。
不調の改善だけでなく、根本的な体質改善を目的としている漢方薬は、自然由来の成分がからだに優しく働くため、毎日飲むだけで症状の解決を目指せます。
飲み込みにくさやのどのつかえといった、更年期の嚥下力低下の悩みを改善するには、以下の漢方薬がおすすめです。
<更年期の嚥下力低下におすすめの漢方薬>
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):のどの異物感や不安、動悸が気になる方に。
- 茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう):のどの異物感や吐き気、胸やけが気になる方に。
- 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):めまいや立ちくらみ、動悸が気になる方に。
ひとつ注意点として、漢方薬を選ぶ際は、ご自身の体質・状態に合っているかがとても大切です。
うまく合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。
漢方薬局や病院へ足を運ぶのはハードルが高い、対面では相談しにくいという方は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに一度相談してみるのもいいでしょう。
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更年期の悩み、嚥下力の低下から抜け出そう!
40~50代になってからの「のどのつかえ」「飲み込みにくい」といった嚥下力の低下は、更年期が原因かもしれません。我慢せずに専門家に相談してみませんか?
漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も笑顔で過ごしていきましょう。
▶【この記事の前編】『これも更年期のサインなの…?「薬の飲み込みにくさに悩んだ」50歳女性の顛末は!』
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師 JAMHA認定ハーバルセラピスト
製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。
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