「しょうかん」ではありません。「稍寒」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「稍寒」です。
「稍寒」の読み方は?
「稍寒」の「稍」の一部分が「省略(しょうりゃく)」や「反省(はんせい)」に用いられる「省」に似ていることから「稍寒」を「しょうかん」と読んだ人がいるかもしれませんが、残念ながらそれは間違い。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「ややさむ」です。
「稍寒」とは
秋になって何となく肌に感じる冷気。秋寒。肌寒。うそ寒。そぞろ寒。
出典元:精選版 日本国語大辞典
という意味です。
「稍寒」という表現に出会うまで知らなかったのですが、「熱がやや高い」「日がやや西に傾く」といった表現の「やや」を漢字で「稍」と表すことができます。
「稍」には
①やや。すこし。
②ようやく。しだいに。
③すくない。ちいさい。
④ふち(扶持)。江戸時代、主君が家臣に与えた給与。俸禄(ホウロク)。出典元:稍|漢字一字|漢字ペディア
という意味があり、
- 音読み ショウ・ソウ
- 訓読み やや・すこ(し)・ようや(く)・ちい(さい)・ふち
と読みます。
さまざまな読みがありますが、「稍」は日本漢字能力検定1級に相当する漢字ですし、漢字・日本語検索サイト「漢字ペディア」に記載されている「稍」から始まる言葉も、上記で紹介した「熱がやや高い」などの文に用いられる「稍(やや)」のみです。
日常生活で目にする機会はほぼないと思われますが、本記事をきっかけに「稍(やや)」という漢字を覚えていただけると幸いです。
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