これも更年期症状なの?「手の指がすぐ攣る」、こわばりや痛みを解決する方法は
40~50代になり、「最近、手指が動かしにくい」「急に手の指がつるようになった」などの悩みがありませんか?
日本の女性は、平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期はホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性のお悩みのひとつに「手指のつりやこわばり」があります。
今回は、更年期の手指のつりやこわばりを改善する方法について「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。
食器を洗うとすぐ指が攣ってしまう…これって私だけ?
美里さん(42歳)は、最近、手の指がつりやすくなり困っていました。
「食器洗浄機が故障したので、仕事の合間に自分で食器を洗わないといけなくなって……食器洗いのたびに手の指がつるようになったんです」
手の指がつっても痛みはないので気にしていなかったという美里さん。
「筋力の低下かしらと感じながらも、とくに何も対策はせずにそのままにしていたんです」
グラスを割っちゃった……食器洗いの事故で娘と大げんかに
ある日、夕食の後片付けをしていたときに、また美里さんの手の指がつってしまいました。
「ちょうどそのとき、娘のグラスを洗っていたのですが……落として割ってしまったんです」
お気に入りのグラスだったので、娘さんは大激怒。
「そんなに大切なものなら使わないでしまっておきなさいよ!」
壊れたガラスを拾って片づける美里さんと大げんかになってしまったそうです。
「最近、指がこわばったりしびれたりするようになってきたし、こんなにしょっちゅう指がつるのは何かの病気なのかもしれない」
もしかして、これがリウマチ?と不安になった美里さんは、かかりつけの内科を受診することにしました。
閉経が近づき、エストロゲンが減少すると、指が動きにくくなる…?
病院での血液検査の結果には異常がなく、リウマチなどではなかったそうです。
「女性ホルモンのエストロゲンには 『滑膜(かつまく)』の腫れを抑える役割があります。なので、更年期になりエストロゲンが急激に減少すると、関節がスムーズに動きにくくなりがちです」
こう医師に説明されて漢方薬が処方されました。
処方された漢方薬は、疎経活血湯(そけいかっけつとう)。
疎経活血湯は、気血水(きけつすい)の巡りをよくしてからだを温め、関節の痛みやしびれを改善する漢方薬です。
「手の指がつるのは、筋力低下ではなく、更年期の女性ホルモンの減少が原因と知って驚きました。そのまま放置せずに早めに相談してよかったです」
漢方薬の服用で美里さんの手指の症状は改善し、指がつることもなくなったそうです。
更年期の手指のつりやこわばりには漢方を試してみて!
更年期症状のひとつでもある「手指のこわばりやつり」。
更年期の不調の改善には日本産婦人科学会も推奨している漢方薬がおすすめです。
更年期になると、滑膜や腱などの腫れを抑制する女性ホルモンが急激に減少するため、手の指のつりやこわばりが生じやすくなります。
漢方医学では、ホルモンバランスの乱れ以外にも、血行不良や水分代謝の乱れが神経伝達に影響を与えることで、手指のつりやこわばりが生じると考えます。
漢方薬は、血流や水分代謝の乱れを整えることで、手指のつりやこわばりを根本から改善します。
また、からだの血流や水分代謝がよくなることで、倦怠感や冷えなど、更年期のさまざまな不調も同時に改善させることが可能です。
根本的な体質改善を目的としている漢方薬は、自然由来の成分がからだにやさしく働くため、毎日のむだけで症状の解決を目指せるでしょう。
<更年期の指のつりやこわばりにおすすめの漢方薬>
- 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう):冷えや関節痛、神経痛が気になる方に。
- 五積散(ごしゃくさん):冷えや腰痛、月経痛が気になる方に。
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう):手足の冷えやしもやけ、頭痛が気になる方に。
漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。
うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、専門家に力を借りるのがおすすめです。
漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
相談もスマホで完結するので、対面では相談しにくい悩みも気軽に相談できます。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/更年期の手指のつりから抜け出そう!
あなたを悩ます手指のこわばりや痛みの原因は更年期かもしれません。
我慢せずに専門家に相談してみませんか?
漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も笑顔で過ごしていきましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師 JAMHA認定ハーバルセラピスト
製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
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