「とこしい」ではありません。「床しい」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「床しい」です。
「床しい」の読み方は?
「床」には
- 音読み ショウ
- 訓読み とこ・ゆか
の読みがあります。
「床しい」の読みは「しょうしい」でも「とこしい」でもありません。となれば、残る読みはあと1つだけです。
正解は……
「ゆかしい」です。
「床しい」とは
1 気品・情趣などがあり、どことなく心がひかれるようである。
2 なつかしく感じられる。昔がしのばれるようすである。
3 好奇心がそそられる。見たい、聞きたい、知りたい、欲しいなどの気持ちを表す。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味で、「懐しい」とも書きます。
なぜ上記のような意味に「床」が当てられたのでしょうか。
結論から言うと、実は「床」も「懐」も当て字です。
「ゆかしい」は動詞「行く」を形容詞化したもので、心ひかれ、そこに行きたいと思う意味を表します。
「床」は
①ねどこ。寝台。また、こしかけ。
②ゆか。
③土台。地層。地盤。
④なえどこ。苗を育てるところ。
⑤ゆかしい。おくゆかしい。出典元:床|漢字一字|漢字ペディア
という意味をもち、そこには“ゆかしい。おくゆかしい。”も記されていますが、「床」の基本的な意味は“ねどこ”や“ゆか”、“土台”です。
なお、「床しい」は「懐しい」とも書きますが、「懐」も当て字なだけあって、「懐」の本来の読みに「ゆか(しい)」が含まれていないことに要注意です。
「懐」の読みは
- 音読み カイ
- 訓読み ふところ・なつ(かしい)・なつ(かしむ)・なつ(く)・なつ(ける)(常用漢字表外)おも(う)・いだ(く)
です。
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