眠れない更年期「隣でグーグー眠る夫にイラっとする…」最悪な寝付きを劇的改善した秘策とは?
「最近なかなか眠れない」「寝付きが悪くてイライラする」など、40~50代になって悩んでいませんか?
日本人の女性は平均的に50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期は、ホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性のお悩みに「寝付きの悪さ」があります。
今回は、更年期の寝付きの悪さの改善法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。
試せることは全部試したけれど…「日付が変わるまで寝付けない」
まさみさん(53歳)は、最近、寝付きが悪くて困っています。
「いつも夜22時30分にはベッドに入りますが、それからなかなか寝付けません。日付が変わってもまだ眠れないこともしょっちゅうです」
お風呂にゆっくり入る、ハーブティーを飲む、アロマを香らせるなど、いろいろと試しているというまさみさん。
「あれこれ試してみても、寝付きの悪さは変わらずで……効果は全く感じられません」
そのうち、グーグーのんきに寝る夫にも腹が立ってきて
寝付けない日が続き、まさみさんのメンタルの調子も悪くなる一方です。
「寝室は夫と一緒なのですが、夫の寝息や寝返りの音が気になってイライラしてしまいます。眠れないと、些細な物音にも過敏に反応してしまって、もう我慢の限界です」
ある日、グーグー寝ている夫にイラついて枕を投げつけてしまったまさみさん。
夜中に大喧嘩になったそうです。
「次の日から寝室を夫婦で別にしてみたものの、部屋が変わったせいか、さらに眠れなくなって困っています」
寝付きの悪さは女性ホルモンの減少が原因だった
悩んだまさみさんは、かかりつけ医に相談してみることにしました。
「更年期になると、女性ホルモンが乱れて自律神経系を不安定にするため、睡眠リズムに影響しがちです。漢方でホルモンバランスを整えていきましょう」
そう医師に説明されて、漢方薬が処方されました。
処方された漢方薬は加味逍遙散(かみしょうようさん)。
加味逍遙散は、乱れた気血のバランスをよくして精神の興奮を和らげる作用があり、不眠の改善が期待できる漢方薬です。
「てっきり睡眠導入剤が処方されると思ったら、更年期が原因で漢方治療となったことに驚きです。漢方を始めてからイライラが減って、前より自然と眠れるようになってきました」
今ではご夫婦一緒の寝室に戻り、仲良く過ごしているとのことです。
「根本的に寝付きの悪さを改善したい」人に漢方という選択肢がある!
更年期の不眠には、心療内科や内科でも治療薬として使われている漢方薬がおすすめです。
更年期になると、女性ホルモンの減少により自律神経が不安定な状態になるため、寝付きが悪いといった不眠を生じやすくなります。
また、漢方医学では、ホルモンバランスの乱れ以外にも緊張やストレス、過労によるイライラや血行不良が、寝付きの悪さにつながるとされています。
寝付きの悪さに対しては、「自律神経のバランスを整えて緊張した神経を落ちつけたり、気分の落ち込みを改善したりする」「興奮を鎮める」「血流をよくし、女性ホルモンの乱れによる症状を改善する」などを目的とした漢方薬で治療を行います。
また、心とからだのバランスを整えることで、寝付きの悪さだけでなく、イライラや不安感、疲れやすさなど、更年期のさまざまな不調を同時に改善することが可能です。
自然の生薬がからだの内側からやさしく働く漢方薬なら、毎日のむだけで症状の解決と根本的な体質改善を目指せるでしょう。
更年期の寝付きの悪さの改善には、以下の漢方薬がおすすめです。
<更年期の不眠におすすめの漢方薬>
- 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう):精神不安や神経過敏、疲れやすさが気になる方に。
- 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ):イライラや精神不安、頭痛が気になる方に。
- 加味帰脾湯(かみきひとう):不安感や疲れやすさ、貧血が気になる方に。
ひとつ注意点として、漢方薬を選ぶ際は、ご自身の体質・状態に合っているかがとても大切です。
うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。
漢方薬局や病院へ足を運ぶのは敷居が高い、対面では相談しにくいという方は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
AI(人工知能)を活用したオンライン漢方サービスなら、気軽に漢方のプロに相談できます。お手頃価格で個人に効く漢方を見極め、自宅に郵送してくれますよ。
更年期の寝付きの悪さには漢方薬もおすすめ!
あなたを悩ます寝付きの悪さの原因は更年期かもしれません。
ひとりで我慢せずに専門家に相談してみませんか?
漢方薬で心とからだのバランスを整えて睡眠の質を改善し、更年期も笑顔で過ごしていきましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師 JAMHA認定ハーバルセラピスト
製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
●漢方女子:https://www.facebook.com/kampojoshi/
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