青木さやかさん、あまり語ってないですが、49歳の更年期はどうですか?「意識はしないけれど、ホットフラッシュは出ていますよ」
お笑いタレントとして、そして舞台女優としてその存在感を存分に発揮している青木さやかさん。近年は、文筆家としてその軽やかで飾らない文才で新たな顔も見せてくれています。プライベートでは、現在中学生のお嬢さんと、トイプードル、保護猫2匹と都内で暮らしながら、動物の保護活動も精力的に行っているそう。
そんな青木さんも49歳となり、まさに更年期真っ只中。シングルマザーとして、そして2度のガン罹患など、激動の人生を送っている青木さんに更年期の”今”だからこそ感じることをお伺いしました。
Q.これまであまり更年期のお話をされていませんが、更年期症状は出ていませんか?
A.「あえて出していないのではなく、更年期を意識しないんです」
確かに更年期世代ですが、更年期のことをあまり考えたことがなくて。もちろん、先輩や同世代の口に上ることはありますが、自分をそこにカテゴライズしたくないというか。
ただ、更年期症状のチェックリストを見ると、ものすごく暑くてホットフラッシュと似たような症状が出ているし、だるさもあるし、眠れないなど、あてはまることはすごく多い(苦笑)。でも、これが更年期によるものなのかどうなのか、正直自分では判断がつかないんです。
Q.もともと更年期症状に関する知識はありましたか?
A.「不安の先取りをしたくないから、あえて情報は取りに行きません」
あまり体のことを話題にするタイプではないので、あえてその話をしないようにしています。なったときに初めて知ればいいというか。更年期も病院で女性ホルモン値を先生から指摘されて初めて”あー、そうなんだ”と実感したくらい。「不調の原因は更年期」と言われるより、そのことを忘れて、何となく過ごしていきたいんです。
というのも、私は不安や恐怖を先取りしないようにしているんです。いい意味でも、悪い意味でも、先取りできてしまうタイプで。たとえば、ドラマで病気を扱っていれば『私かも…』と思ってしまうし、三角関係がテーマでも『私だ』と…。彼もいないのに(笑)。私はそういうタイプで、その世界に入りがち。良く言えば、生まれつきの女優とも言えますが(笑)。だから、ネガティブな情報は入れないようにしています。とにかくクヨクヨしたくない。問題に直面して初めて”あら、びっくり!”みたいな感じにしたいんです。
それは、肺ガンへの罹患経験が影響していますよね。2度めの罹患は、『また病気になるかも』という不安が良くなかったと思っています。今は、毎日を楽しく過ごすようになりました。だから、更年期に対してわざわざ情報を取りに行っていません。
Q.意識をしていないとはいえ感じる体の不調は、どのように対応していますか?
A.「食事で、暮らしで、自分を”整える”ようにしています」
ホットフラッシュは、汗が出るけれど、そんなに大変だとは感じていません。何でもそうですが、物事は考え方1つでその大変さが変わると思うんです。体の機能上、症状を変えることができないのであれば、そこに振り回されないように”自分を整える” ように心がけています。「こうなってしまったらどうしよう」というより、ならないための選択をしながら生活していくのが、私に合っていて。
“整える”ために私が重視しているのが居住食。なかでも食事は、自分が選択した食材で、自分で作って食べる。このルーティンが乱れると、てきめんに体調が崩れます。なので、2食は自炊が基本。外食が多くなる残りの1食は、そのとき食べたいものをいただくようにしています。
料理と言っても、毎食そんなにすごいものを作るわけではありません。お肉と野菜を同時に摂りたいけど、何種類も作れないし、お料理にあまり時間をかけたくない。ということで、スープを作ることが圧倒的に多いですね。そのぶん、調味料にはこだわって。
問題は地方出張のとき。すべての食事を外食にしてしまうと、たちまち体調が悪くなる。だからといってホテルで自炊するわけにはいきません。なので、近くのスーパーで普段自分が食べている納豆やヨーグルト、フルーツなどを買ってきて、取り入れるようにしています。これだけでもずいぶんと整いますよ。
Q.仕事関係者や身近な人たちと更年期の話はしますか?
A.「先輩方のお話から、『いつか終わるもの』という心づもりができました」
テレビに出ていた30代のころ、関係者から「バラエティに出る40~50代の女性タレントがいない」と耳にしたことがあったんです。なぜだろう? と思っていたら、先輩に「それ、更年期だよ」と言われたことがありました。確かに、テレビは収録が長いですし、ホットフラッシュなんかあったらメイクが崩れて大変ですから、更年期症状があったらツライですよね。
あまり病気や体調面の主張をしたくなくて、更年期の情報もカットしてきていましたが、先輩から更年期について聞く機会は自然と多かったです。育児やローンなど、環境や経済状況、考え方の差が大きい話題とは違い、更年期は年齢とともに誰もが通る道ですから、やはり話題に上りますよね。
しばらくお会いしていなかった方から、「元気がなくて家から出られなかった」「仕事なんてできなかった」なんてことを後から知ったりして。でも、共通しているのは「更年期が終われば元気になる」ということ。何かと大変さがクローズアップされる更年期ですが、いつか終わるのであれば、その心づもりでいればいい、と思うようになりました。
Q.ご自身を整えるのに欠かせないアイテムは?
A.「お香やアロマ、マッサージツールは常備しています」
舞台でご一緒している先輩方は、開演前に何かしら自分を整える儀式をお持ちの方が多く、そこから私も落ち着く系のアロマをハンカチに含ませ、舞台の本番前に香りで精神を統一したりしています。
今はBARAKAのアロマがお気に入りで、気持ちをスキッとさせるためにミント系、気分をシャキッとさせたいときは、フランキンセンスの香りを持ち歩いています。
マッサージが好きなので、外出時には、マッサージ棒も常に2種類ほど携帯をしています。1つはポーチに入れ、もう1つは車に常備し、気になるときにコロコロしたり、ツボ押ししたりして、緊張をほぐしています。
自宅ではルームフレグランスのように、アスティエ・ド・ヴィラットのインセンス(お香)を炊きます。いっしょにホワイトセージも。
観葉植物が大好きなので、室内には大きなグリーンを置いているのですが、香りが大好きなハーブ、ホワイトセージは「毎回買ってくるより育てたほうが早いし安い」と気づいてからはベランダで育てています。
収穫して乾燥させ、こうして室内でお香といっしょに炊いています。空気が浄化されるような、すてきな香りです。
▶【この記事の後編】青木さやかさん、まるで人が変わったかのような…?「そう。2度のガンを経て、いま生きなおしているんです」
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