「かみさし」ではありません。「紙縒」の読み方、知っていますか?

2022.10.06 QUIZ

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「紙縒」です。

「紙縒」の読み方は?

「紙縒」の「縒」には「差す(さす)」や「差額(さがく)」などの言葉に用いられる「差」が含まれており、思わず「さす」と読みたくなるかもしれませんが、「紙縒」の読み方は「かみさし」ではありません。

正解は……

「こより」です。

「紙縒」とは

細長く切った和紙をよってひも状にしたもの。かんぜより。

出典元:こより|言葉|漢字ペディア

という意味です。

「かみより」「こうより」と読んでも正解です

また「紙縒」は「紙撚」「紙捻」とも書きます。

「紙」の読み方は

  • 音読み シ
  • 訓読み かみ

のみで、「こ」という読み方はありません。

「こ」という読み方は、「かみより」と読まれていたものが転じて「こうより」となり、それがさらに転じて「こより」となったところからきています。

同じような由来の読み方をもつ言葉に「紙屋紙(こうやがみ)」があります。

「紙屋紙」は

平安時代、紙屋院で作られた上質の紙。のちには不要になった反故(ほご)紙をすきかえしたうすずみ紙をいうようになった。

出典元:こうやがみ|言葉|漢字ペディア

というものなのですが、これも元々は「かみやがみ」が転じたものです。

「糸をよる」の「よる」を漢字で書くと……

「縒」という漢字には

一シ
①よる。糸をより合わせる。
②より。よった糸。
③糸のふぞろいなさま。糸のみだれるさま。

二サク
はいりみだれるさま。

出典元:縒|漢字一字|漢字ペディア

という意味があり、

  • 音読み シ・サク
  • 訓読み よ(る)・よ(り)・ふぞろ(い)

と読みます。

日本漢字能力検定1級に相当する漢字であり、日常生活で見かける機会は少ないかと思いますが、「糸をよる」の「よる」は「縒る」と表すことができます。

 

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