まだ履いてないの!? 大注目の「エシカルな靴」40代スタイリストのおすすめ2選
こんにちは、スタイリストの大日方です。毎週1アイテム、プロの目線でトレンドをリコメンドしています。
【RICOリコメンズ/働く女性のコーデ】
突然ですが、「エシカル」ってどんな意味かご存知ですか。最近よく耳にするけれど、意味はいまいちピンとこないという方も多いのではないでしょうか。私もそうでした!エシカルとは英語で直訳すると、「倫理的な」「道徳的な」という意味だそうです。SDGsに関連して使われることが多く「人や地球環境、社会、地域に配慮した考え方や行動」を指すのだそう。パワーハラスメントの防止やジェンダー平等など、様々なシーンで倫理的な行動が求められる世の中になりました。「倫理的」より「エシカル」のほうがふんわりと軽い響きもあって、より私たちの生活に馴染みやすい言葉に聞こえますよね。
今回は、今わたしが気になっている「エシカルな靴ブランド」を取材してきました! まずは前編をお届けします。
エシカルな靴ブランド① Öffen(オッフェン)
伺ったのは可愛いフラットシューズを中心に展開しているÖffen(オッフェン)。東京・広尾に今年10月にオープンした予約制サロンにお邪魔しました。Öffenは、ドイツ語で「開放的な」「オープンな」という意味。まるで裸足のような開放的なシューズをすべての人に届けたいという想いを込めて名付けられました。
プロデューサーである日坂さとみさんは20代の頃から人気セレクトショップでディレクターをされていた大のファッションフリーク。母親になったのをきっかけに、環境や次の世代に優しいもの作りを考えるようになったそうです。「気軽に履けるおしゃれな靴、そして環境に優しい。」をテーマに掲げ、すべての靴に環境へ配慮した素材を使用しています。
環境に配慮した素材から作られています
甲の部分は、使用済みのペットボトルからリサイクルしたポリエステル糸を使用しています。回収された使用済みペットボトルは洗浄・殺菌され、小さなチップに粉砕されます。チップに熱処理を加え、引き伸ばすことで糸へと生まれ変わります。このポリエステル糸を編んだニットの耐久性・伸縮性・履き心地の良さにこだわって、開発にはかなりの年月を費やしたそうです。なんと水洗いも可能なんだとか!
衝撃を吸収するクッション性の高いインソールは、取り外して洗ったり、交換も可能。生物分解できるバイオベースの素材です。靴底のソールは哺乳瓶からアップサイクルされたシリコン素材、シューキーパーにはトウモロコシやキャッサバのでんぷん質から作られた生分解性プラスチックを使用しています。梱包は靴箱の代わりにペーパーバッグに入れてくれるのだそう!丈夫なペーパーバッグはお野菜の保存袋や植木鉢カバーなどにリユースが可能です。
製造する過程で排出される二酸化炭素量にも着目し、製造工程もミニマムに抑えられているのだとか。
凝ったデザインも魅力
Öffenの魅力はともかく可愛いこと!エシカルなだけじゃない、他にはないデザイン性の高さも人気の秘密です。
ファッション業界では、毎年作られた衣類のうち85%は処分されているともいわれ、大量廃棄が大きな問題となっています。Öffenでは作ったものは売り切る、人気のデザインはリピートするという生産スタイルをとり、廃棄はしていません。写真は人気の3型で、2021年のブランドスタート以来リピート生産されている定番デザインです。
試着はマストです!
サロンで気になったローファータイプを試着させていただきました。これ!履くと欲しくなるやつ!白っぽい部分は編み方が変えてあって、フィット感があります。ぴったりと足の動きについてきて、足を包み込んでいるので、靴擦れする要素がどこにもありません。私の持っている合皮のローファーはずっしりと重く、何度履いても短時間でも靴擦れする代物なので、Öffenのあまりの軽い履き心地に衝撃を受けました。履き心地が気に入って、お母さまにもプレゼントにしたいと、母娘でPOP UPにお越しになるお客様もいらっしゃるのだとか。ちなみにメンズの靴もあります!
レディースのサイズ展開は0.5cm刻みで22.5~26.0cm(35~42)。私は普段22.5cm(35)サイズを履いていて、足は小さいけれど甲の幅は広いタイプです。Öffenのこちらは23cm(36)サイズがぴったりでした。足の形によっては、普段履いているサイズから2サイズUPして購入される方もいらっしゃるそうです。デザインによってもしっくりくるサイズは異なるそうですので、試着してからの購入をおすすめします。
予約制サロンだったり、こだわりの素材を使った商品って少しお高いイメージがあって、2倍~3倍くらいのお値段を想像していたので、2万円以下で購入できると、お値段を聞いてちょっとびっくりしました。やっぱり欲しい…!
神戸に新店舗がオープン
2022年11月19日には、プロデューサー日坂さんの地元・神戸市にÖffen Kitano Houseがオープンしたばかり。こちらは予約不要で見られる常設店舗です。Öffenの靴で歩く楽しみも伝えたいという想いから、「歩く」場所にお店を構えたのだとか。お店では、世界中から集まってきたヴィンテージの家具がお出迎えします。
全国の百貨店などでポップアップのお店も予定されていますのでぜひホームページをチェックしてみてください。私も、もう1度サロンの予約をしてあらためて見に行こうと思っています!
【後編】▶▶「40代スタイリストが推し!アメリカTIME誌に「世界一快適な靴」と評されたスニーカー」
※協力/Öffen
*クレジット表記のない商品は本人私物です。
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