ひみつの不倫、年下男性が「45歳の私の身体に夢中になる」快楽【不倫の精算 ・リバイバル8】(前編)
後ろ指をさされる関係とわかっていても、やめられない不毛なつながり。
不倫を選ぶ女性たちの背景には何があるのか、これからどうするのか。垣間見えた胸の内をご紹介します。
45歳の既婚妻、何ら不満のない暮らしぶりに見えたのに
その日、Dさん(45歳)から
「どうしても話を聞いてほしい」
とLINEでメッセージが届いたときから、何があったのか何となく想像がついていた。
待ち合わせのレストランで顔を合わせたDさんは、明らかに顔色が悪い。目の下には深い陰りが見える。
「ねぇ、大丈夫なの?」
と挨拶もそこそこに切り出した。
メニューの上に力なく手を置いたDさんは、
「うん、なんとか。
仕事だけは行かないといけないし。
でも……」
と言葉を濁し、うつむいた。
いつもの彼女なら、きちんと手入れされたネイルに、夫から贈られた結婚10周年のダイヤモンドリングが輝くはずだが、今日はその光もなかった。
くすんだ色をしている指先を見つめていると、
「もう、疲れちゃった。
本当に別れたい」
Dさんが大きなため息とともにつぶやく。
ウェイトレスがやってきて、慌ただしく注文を済ませる。改めてDさんの顔を見た。
リップが落ちかけた唇はひび割れていて、生気のない顔はチークが痛々しいほど浮いているのがわかって、思わず下を向く。
大きな会社の人事部にいる彼女は、肩書きに負けないポジティブさとはっきりものを言う性格が魅力的だった。
それが、ある男性と不倫関係になってからどんどん元気をなくしていく。その姿は、明らかに“人生で重大なミスをおかした”ことをひしひしと伝えてきた。
「本当に別れたい」のは夫ではなく不倫相手の彼なのだと、あえて言われなくてもわかる。
彼女は、ある独身の男性と不倫関係になったが、うまくいかない現実に疲弊しきっていた。
▶「あえて飛び込んだ不倫」の理由
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