「せんぐ」ではもちろんありません。「戦ぐ」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「戦ぐ」です。
「戦ぐ」の読み方は?
「戦(いくさ)」や「戦争(せんそう)」「戦う(たたかう)」などの言葉でお馴染みの「戦」ですが、「戦ぐ」の読み方は「せんぐ」でも「いくさぐ」でももちろんありません。
一般的にはひらがなで表されることが多い「戦ぐ」ですが、どこかで一度は聞いたことがあるはずです。ただし、その印象と「戦」という漢字が持つ印象は結びつきにくいかもしれません。
正解は……
「そよぐ」です。
「戦ぐ」とは
風に吹かれて草や木の葉などがかすかに音をたてて揺れ動く。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。例文には「風に戦ぐ葦」などが挙げられます。
「そよぐ」という読み方は、常用漢字表に音訓として認められていないものではありますが、「戦」の正式な訓読みです。「戦」の読み方は以下の通りです。
- 音読み セン
- 訓読み いくさ・たたか(う)(常用漢字表外)おのの(く)・そよ(ぐ)
「戦」がつく読めそうで読めない言葉には、「戦ぐ」の他に「戦く」が挙げられます。「戦く」は上記訓読みにあるように「おののく」と読みます。
「戦」という漢字と「戦ぐ」が持つ意味とは遠い印象がありますが、「戦ぐ」の語源について調べてみると、「戦ぐ」に関連する「戦」の成り立ちには諸説あるものの、「振動させる」「震わせる」といったイメージから派生したものではないかといわれています。
とはいえ、やはり「戦」と“風に吹かれて草や木の葉などがかすかに音をたてて揺れ動く”様にはギャップがあるような感じがしますね。
参考文献:漢字コラム13「戦」地をはらって平らかにする | 歴史・文化
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