「そうそう」とも読みますが……「総総」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「総総」です。
「総総」の読み方は?
「総」といえば、「総括(そうかつ)」「総合(そうごう)」「総理(そうり)」などの言葉が思い浮かぶのではないでしょうか。
「総総」は「そうそう」「そうぞう」とも読みます。この場合には
すべて。全部。また、全員。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味を表します。
そんな「総総」ですが、もう一つ読み方があります。
本記事で紹介する「総総」は
① 多く集まって垂れ下がるさまを表わす語。
② 多くてあふれるさま、ひきしまらないでゆとりがあるさまを表わす語。たくさん。出典元:精選版 日本国語大辞典
という意味を表します。
なんと読むかわかりましたか?
正解は……
「ふさふさ」です。
「総総」は「房房」とも書きます。「房房」の方が「ふさふさ」と読みやすいですね。
馴染み深い「総(ソウ)」という音読み以外は常用漢字表に認められていませんが、「総」という漢字には他に、「すべ(る)・すべ(て)・ふさ」という訓読みがあります。
なお、「総・房(ふさ)」とは
1 糸を束ねて、先端を散らし垂らしたもの。
2 花や実が群がり生じて垂れているもの。フジの花、ブドウの実など。
3 袋の形になってついているもの。ミカンの内果皮など。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「総(ふさ)」と読む言葉を探してみたところ、植物の名前を表しているものを見つけました。「総桜(ふさざくら)」というフサザクラ科の落葉高木は、春になると、赤いふさ状の花が咲く特徴的な植物です。
では「総花」はなんと読む!?
「ふさばな」ではないのでご注意を。糸を束ねたものなどを表す「総」「総総」そして「総桜」の「総」は「ふさ」と読みますが、「総花」は「ソウばな」と読みます。
「総花」とは
①料亭などで、客が使用人全員に与える祝儀。
②関係者全員に利益を与えること出典元:ソウばな|言葉|漢字ペディア
という意味です。
「〜花」か「〜桜」で「総」の読み方が変わってしまうのはややこしいですが、本記事をきっかけに覚えていただけると幸いです。
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