24万人の小柄女子の人生を変えた!148cmディレクターによるおしゃれメソッドとは?#小柄本【COHINA田中絢子さんインタビュー】vol.1
こんにちは、スタイリストの大日方です。毎週1アイテム、プロの目線でトレンドをリコメンドしています。今回はスペシャルインタビューを3回にわたってお届けします。
【RICOリコメンズ/働く女性のコーデ】
小柄女性向けアパレルブランド「COHINA(コヒナ)」のディレクターを務める田中絢子さん。COHINA創業5周年となる今年、ご自身初となる書籍『148cmディレクターと学ぶ 小柄が輝くおしゃれの本』を出版されました。「小柄であることが楽しくなる!」「新しい服にも挑戦してみたくなった」と#小柄本は早くも話題に。
オトナサローネではこれまでに、田中さんがディレクターを務める「COHINA」と「STRATA」に2回ずつ、身長151cmの大日方が体当たり取材をさせていただきました。今回本が出ると聞いて「私にインタビューさせてください」と編集部に直談判。インタビューをするのは初めてで緊張しましたが、柔らかくて賢い(しかも可愛い)田中さんとお話するのは楽しかった!ブランドのことや書籍に込めた想いなど、じっくりお話を伺ってきました。
自分が可愛いと思う服を着たいと思った
――身長150㎝前後女性向けのアパレルブランド「COHINA」を立ち上げたきっかけは?
わたし身長が148cmなんです。大学生くらいまでは、キッズ服や細身のギャルブランドのお洋服でやりくりしていました。でも、大人の服とキッズ服はシルエットが違うし、私自身ギャルなわけでもない。これから社会人になるにあたって、自分が可愛いと思う服を着たいのに身長が低いだけでなんでこんなに苦労しなくちゃいけないのかな、と思ったのが最初のきっかけでした。
――創業時は大学生?
はい。大学は政治経済学部で、全くお洋服の知識がありませんでした。逆に知識があったら「パターンが引けない」とかできない理由も思いついたのかもしれません。何もわからなかったからこそ「やりたい!」だけで突き進むことができました。大学卒業間際にCOHINAを立ち上げて、卒業後はIT系の会社に就職しました。平日は会社が終わったらCOHINAに行って作業して、週末もCOHINAの仕事をして。そんな生活を1年半ほどしていました。大変だったでしょ?といわれるけれど、やりたいことをしているので、ただただ楽しかったです!そのあとは当時の会社を辞め、
――最初に作ったのはセットアップだったそうですね。
一緒に着るとシャツワンピースのように見える、ブラウスとフレアスカートのセットアップです。セットアップは上も下もクリアしないといけないので、小柄の身にはハードルが高いアイテムでした。 大人っぽく、こなれて見えるので当時は憧れもあって。上下別々に着回すこともできて、色々な見せ方ができるセットアップは、マーケティングの観点でも相性がいいアイテムだと思いました。首元の空きが深くなりすぎないように第1ボタンの位置を調整するなど、ディテールにもこだわりました。もう1つこだわったのが価格です。当時、国内で小柄女性向けブランドは数えるほどしかなく、
――コロナ禍になって売り上げが落ち込んだアパレルブランドもありましたが、影響はありましたか?
COHINAは実店舗がなくオンラインがメインなので、外出制限などの影響は少なかったと思います。コロナ禍でオンラインでのお買い物に抵抗がなくなった方も多く、そういう意味では後押しになりました。ただ、ロックダウンで海外の工場が停止したときは、ご購入いただいた商品を期日通りにお届けすることができなくて。お客様にお待ちいただくことになり、ご迷惑をおかけしてしまいました。いかにお客様とコミュニケーションをとって、工場さんともやり取りをしながら進めていくのか。コロナ禍ならではの難しさでしたね。
小柄さんに優しい服作りを
――COHINAで人気のアイテムは何ですか?
コートですかね。今回#小柄本でもご紹介したトレンチコートなどは、売れ続けているアイテムです。顔周りにボリュームがあると着られている感が出てしまうので、COHINAのトレンチコートは襟を細くシャープに作っています。あとは腰の高い位置にベルトループを付けたり、ベルトの長さ、ベルト幅やバックルも細く小さくしてあります。最近は袖長めがトレンドですが、小柄さんでもぶかぶかに見えない袖の長さにもこだわっています。
――優しい!
「COHINAの服は優しいね」ってよく言っていただきます(笑)。今季の新作トレンチはジレとショートジャケットとしても着られるマルチウェイになっています。
――ショート丈も単品で着られるんですね。ジャストウエストで丁度いい丈感!
巷でショート丈が流行っていても、私たちが着ると普通丈になってしまう。COHINAでは小柄さんが着てショート丈に見える商品も作っています。今日わたしが着ているジレも今季の新作です。
――昨日インスタライブで紹介されていたベストですよね?
そうです!見ていただいたんですね、ありがとうございます(笑)。
今年5周年を迎え、好調を続けるCOHINA。次回は大切にしているお客様とのコミュニケーションについてのお話です。
【次のお話】SNSや365日開催のインスタライブでつながる新しいブランドのカタチとは?
▶▶3月1日12時更新予定です。お楽しみに~!
『148㎝ディレクターと学ぶ 小柄が輝くおしゃれの本』
田中絢子著 1,650円(税込)
▶特設サイトから購入すると、出版記念としてCOHINA STOREで使える送料無料クーポンを配布中。
田中絢子 Ayako Tanaka
COHINAディレクター。身長148cm。1994年生まれ。2018年、早稲田大学在学中に、小柄女性向けアパレルブランド「COHINA」を立ち上げる。「あなたに陽が当たる服」をコンセプトに身長150cm前後の小柄女性を輝かせるファッションを提案。2022年には、大人の小柄女性のためのブランド「STRATA」も立ち上げる。Instagram(@cohina.official、@ayako_cohina)のフォロワー数は約計25万人。
*クレジット表記のない商品は本人私物です。
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