花粉症ツラすぎる!!「いま薬局で花粉症のクスリを選ぶなら」何をどうするべき?
こんにちは、オトナサローネ編集部井一です。
週末、越後湯沢に1泊で旅行したのですが、私以外の皆様が全員かなり重度の花粉症。
本当に申し訳ないことにまだ発症していない私には「春の山を忌避する」感覚がついておらず、よりによってこんなタイミングで、こんなにスギのある方角にお連れしてしまった……と申し訳なかったのですが、みなさんに聞いてみたところ「この時期は耳鼻科も大混雑していて処方も受けにくいのでドラッグストアで薬を買ってます」とのこと。
そこで、ドラッグストアで花粉症の薬を選ぶ際の「最前線」をお伝えします。
教えてくれたのは、大正製薬でクラリチンなど鼻炎薬ブランドを担当する菊田雅人さん。本記事は2月配信内容の再構成です。
大正製薬(株)ブランドマネジメント2部 クラリチン・パブロン鼻炎担当 菊田雅人さん
いちばん注意すべきなのは「髪への付着」。髪はまとめて帽子をかぶる!
未発症の私でも知っている「花粉症対策の基本」は「花粉との接触を避けること」。身体になるべく花粉がつかないように、ついても落ちるように工夫するとかなり軽減されます。ですが、「髪への付着」を対策していない人が非常に多いのだそう。
まず、家から出るときは髪をまとめること。ダウンスタイルは花粉と髪の接触面積が広い上、髪と髪の間にも花粉を巻き込むため、付着量が増えます。ウールのコートよりも髪に付着し室内に持ち込まれるという込まれるというデータ(*5)もあるくらい。
「髪をまとめ、帽子をかぶります。家に入る前に帽子を脱ぐこと、頭部からも忘れずに花粉を払うこと。これだけでもずいぶん違います。もちろん、メガネやマスクもこれまで通り活用してください。マスクの機能化も進み、静電気を起こして花粉を引きつけてフィルタリングするマスクも登場していますのでご活用ください」(菊田さん)
市販薬を選ぶ際、症状が出てから駆け込む人も非常に多いのですが、早めに対処したほうが症状を軽く抑えられるタイプのお薬もあります。
「少しでも症状を感じたら早めに飲みはじめ、シーズンを乗り切ってください」(菊田さん)
では、「アレルギー専用点眼薬」「点鼻薬」「内服薬」と3タイプある花粉症対策のクスリはどのように使い分ければいいのでしょうか。そのポイントを説明します。
「アレルギー専用点眼薬」は漠然と選ばないで、成分をきっちり見て!ポイントは2点
点眼薬には2つの種類があります。
■抗ヒスタミン点眼薬/すでに目のアレルギー症状が出ている人におすすめ。目のかゆみや充血に効く。例えばこんな成分:クロルフェニラミンマレイン酸塩、ケトチフェンフマル塩酸塩
■抗アレルギー点眼薬/少しでも症状を感じたら使うのがおすすめ。早めに対応する際に使用してください。例えばこんな成分:クロモグリク酸ナトリウム
鼻の症状は内服薬または点鼻薬を選んで!
くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど鼻の症状に使う点鼻薬も 2 つの種類が。
■抗ヒスタミン点鼻薬/アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの働きを抑える。くしゃみや鼻みずを改善する。例えばこんな成分:クロルフェニラミンマレイン酸塩
■ステロイド点鼻薬/炎症を抑える作用がある。くしゃみ、鼻水だけでなく鼻づまりにも効く。例えばこんな成分:ベクロメタゾンプロピオン酸エステル
「少しでも花粉を感じたら、使い始めるのがおすすめです」(菊田さん)
内服薬は「症状」と「服用回数」で選ぶ
内服薬にも 2 つの種類があります。
■第 1 世代抗ヒスタミン薬/すでに出ているアレルギー症状におすすめです。眠気を催すことが多いので乗り物の運転や機械の操作をする場合は注意が必要。
■第 2 世代抗ヒスタミン薬/抗アレルギー薬。効き目はゆるやか。少しでも症状を感じたら使うのがポイント。眠くなりにくく、口も乾きにくい。
国内では、第 1 世代と第2世代の割合は、4:6 で使用(*6)されています。
眠気が出にくいとはいえ、第2世代の中にも眠気が出るものもあるため、車を運転する人はよく添付文書を読んでください。
「例えばロラタジンが有効成分であるクラリチン EX は、1 日 1 回の服用で、眠くなりにくい薬です。仕事中の活用はもちろんのこと、大学受験や資格試験、卒業式などセレモニーが控えている人にもおすすめです(15才以上)。また、薬を飲み忘れてしまう方にも、1日1回タイプの薬を活用してほしいと思います」(菊田さん)
ドラッグストアや通販も活用しながら、この花粉禍を乗り切っていきましょう。
クラリチンEX第2類医薬品 7錠 1,518 円、14 錠 2,178 円、28 錠 3,938 円、28 錠×2 個 7,458 円(すべて 10%税込)
【効能】 花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩
和:鼻みず、鼻づまり、くしゃみ
(*1) 出典:鼻アレルギーの全国疫学調査 2019(1998 年、2008 年との比較)調査対象: 2019 年(19,859 名)全国の耳鼻咽喉科医およびその家族,全年齢 2008 年と 1998 年は同じ調査方法にて実施
(*2) 出典:日本気象協会 2023 年 春の花粉飛散予測(第 3 報)
(*3) 「アレルギーの領域」(1998 年 5 月号)Vol 5, No.5, 37~43(医薬ジャーナル社)
(*4) 気象庁 HP 2023 年 東京都 日最高気温より
(*5) 2019年11月花王 生活者研究センター調べ <髪と衣類の花粉付着量(単位面積あたり)>
(*6) 第1世代・第2世代抗ヒスタミン薬構成比率 2021年度SRI+
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