「どくほん」じゃないの?「読本」の本来の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「読本」です。
「読本」の読み方は?
近年では「どくほん」という読み方が普及しつつありますが、本来の読み方は「どくほん」ではありません。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「とくほん」です。
「読本」とは
①読み物の本。 ②旧制学校で使った国語の教科書。 ③入門書。教科書。
出典元:トクホン|言葉|漢字ペディア
という意味です。
なお、「読本」にはもう一つ読み方があります。一見すると間違った読み方に思えるかもしれませんが、「読本」は「よみほん」と読むこともできます。ちなみに「読本(よみほん)」は以下の意味を表します。
1 江戸時代の小説の一種。絵を主とした草双紙に対して、読むことを主体とした本の意。(中略)
2 古文書をわかりやすく現代の文字に直したもの。出典元:小学館 デジタル大辞泉
国語辞典などでは「よみほん」または「とくほん」と掲載されていますが、近年では複数の辞書に「本来は『とくほん』だが、近年では『どくほん』と読まれる例もある」といった注釈が記載されているものもあります。
「読」がつく言葉は比較的読みやすいものが多い印象がありますが、漢字だけパッと表されると「え、これ何て読むんだっけ……」と不安になるものがあるかもしれません。
例えば「読点」や「読経」。一度は聞いたことがある言葉のはずですが、私は少しだけ自信がなくなりました。正解は「とうてん」「どきょう(どっきょう)」です。
また次の言葉は「読」の読み方というより、本を読む人ならではの言葉だからこそ、読めそうで読めない言葉です。
「読み止し」を何と読むか知っていますか?
「読み止し」とは
本を読み始めて、途中でやめること。読みかけ。
出典元:※
という意味です。例文には「読み止しの本」などが挙げられます。
正解は……
「よみさし」です。
なお、常用漢字表に認められていない訓読みではありますが、「止」は「さ(す)」と読むことができます。「止す」は“途中でやめる。…し残す(出典元:さ-す|言葉|漢字ペディア)”という意味です。ぜひ合わせて覚えてみてください。
※よみさし|言葉|漢字ペディア
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