「ぎそんきん」ではありません。「義捐金」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「義捐金」です。
「義捐金」の読み方は?
「ぎそんきん」と読みたくなるところですが、「義捐金」の「捐」をよ〜く見ると、「損得」の「損」とは異なることがわかります。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「ぎえんきん」です。
「義捐金」とは
1 義捐のために寄付する金銭。
2 災害などの被害を受けた人の生活を支えるために、日本赤十字社や中央共同募金会などの団体に寄せられる寄付金。被災地の自治体に送られ、義捐金配分委員会によって被災者に公平・平等に配分される。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「義捐」とは
① (━する) 慈善や公益、災害に対する救済などのために金品を出すこと。また、その金。ほどこし。
② 無駄に使うことのできる金銭。出典元:精選版 日本国語大辞典
という意味です。
「義援金」とも書き表すことができますが、実は馴染みのある「義援」という漢字は当て字です。
「捐」は読み慣れないかもしれませんが、それもそのはず、この漢字自体は日本漢字能力検定1級に相当する漢字であり、日常使用する漢字の範囲を示した「当用漢字」には含まれていないため、日常生活で見かける機会はほとんどありません。新聞等では「義援金」の表記が一般的です。
先で紹介した「義捐」には「無駄に使うことのできる金銭」という意味があり、「義捐金」の意味と少し遠い印象を抱いた方もいるかもしれませんが、「捐」という漢字に含まれる意味を知ると納得できるのではないでしょうか。
「捐」という漢字には
①すてる。すてさる。
②あたえる。救済のために金品を出す。
③かう。金銭で官位を得る。出典元:捐|漢字一字|漢字ペディア
という意味があります。
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