「お願い、私を見て…」不実な既婚男にきわどい写真を送信し続ける彼女の心の慟哭は【不倫の精算 ・リバイバル6】(後編)
「せめて顔は写さなくてもいい?」とI子がお願いしたとき、彼は「顔が写ってないと興奮しないから」とあっさり却下したそうだ。こんな写真を求められるようになったのは、I子からホテルに誘い不倫関係になって数ヶ月後のことだった。
想像通り、彼とのベッドは「最高」だった。重量のある体に圧倒される快感は、ずっと男性と寝ていなかったI子の欲望を解放した。その頃から、I子の雰囲気は親しみの感じられる柔らかいものから、色気を含んだ女の「性」をにおわせるものに変わっていった。
「彼のことは、まぁ一応好きだけど」
と毎回断りを入れるが、I子から聞かされる話はいつもベッドの中のことだった。自分たちがどれだけ相性が良いか、どれだけ気持ちが良いか、そこに相手が既婚者という罪悪感はなく、純粋に性的な欲望を満たしてくれるパートナーのような感覚があった。
そして、「エッチな写真が欲しい」と彼からお願いされるようになったとき、I子はすっかり彼の肉体へのぼせ上がっていた。
離れている間も性的な刺激を求め合う快感が、I子から危機感を奪っていた。
請われるまま、布地の少ない下着を身に着ける。「着たままできるものがいいって」とはしゃぎながら話す姿には、彼の真意を疑う理性が見えなかった。そしてI子自身、そんな「オトコの欲を形にした下着」を普段から身近に感じることで、さらにベッドでの時間へとのめり込んでいった。
こんな関係がいつまで続くのか、それを危惧する瞬間も持てないまま。
▶一体、どこまでやるのか