「10歳年下の不倫相手」体はいいのに逃げ出したくなる瞬間とは【不倫の精算リバイバル・8】前編

2023.05.29 LOVE

後ろ指をさされる関係とわかっていても、やめられない不毛なつながり。

不倫を選ぶ女性たちの背景には何があるのか、またこれからどうするのか、垣間見えた胸の内をご紹介します。

【不倫の精算 リバイバル2023】#8 前編

不倫の話といっしょに夫への罵詈雑言もぶちまけてくる彼女

Xさんは45歳、気の強い性格で良くいえば豪胆、悪く言うなら傍若無人なところがあった。

 

年下の独身男性との不倫はすでに二年目に入っており、それを誇らしげに語るのが印象的だった。

 

「うちの人よりずっと稼ぎがいいし、あっちの相性もいいし、大事にしてくれるの。

やっぱり女は愛されないとダメよね」

 

得意げにそう話す様子に、お盛んで、とだけ返して後はにこにこと聞いてきた。そんな彼女が不倫について口にするとき、夫への罵詈雑言もセットになるのが常だった。

 

「実家が金持ちだからって、たいした苦労もせずに生きてこられていいわよね、うちの人は。

昇進しなくても生活費に困れば親が何とかしてくれるし、羨ましいわ」

 

口を歪めながら悪しざまに夫を語る姿には、「そんなに嫌いなら別れたらいいのに」という言葉すらうかつには口に出せない不穏さがある。

 

自身が不妊症らしく「子を作れなかった」と話すXさんは、夫と離婚するタイミングを失ったまま、結婚生活を続けていたのだった。

 

不妊治療に専念し、そのお金を夫の両親から援助してもらった話は聞いていたが、「プレッシャーに耐えられなくなった」夫がギブアップしてしまい、子どもについての話題はいっさい出なくなったらしい。

 

夫婦仲は冷えていくが「これを理由に別れるのは納得がいかなかった」Xさんは、離婚せずにジムで知り合った年下の独身男性と不倫関係を持っていた。

 

今日久しぶりに会ったのは、この不倫相手から別れたいと言われたことについての相談だった。

 

▶10歳年上の「年寄り女」とわざわざ不倫する男性のワケは

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