45歳にもなって不倫相手にその態度は…幼稚すぎる女の末路【不倫の精算リバイバル・8】後編
この世には「不倫相手に話してはいけないこと」がある
「……嫌じゃないんですか? 彼といるときに旦那のことを話題にするのって」
フォークを下げてそう言うと、Xさんは
「旦那のことって言っても好きじゃないしね、彼もうんうんって聞いてくれるし、別に嫌な気はしなかったけど」
と、意外そうな表情を作ってこちらを見た。
その、「何でそんなことを知りたがるのか」と問うような目は、不倫相手の前で配偶者を貶すことに何の疑問も持っていない。
実家が裕福なこと、不妊治療にお金を出してもらっていたこと、その大変さから逃げ出したこと、それ以来仮面夫婦状態であること、お互いの予定などいっさい把握せず日常を過ごしていること。
具体的に話せば話すほど、不倫相手の男性の中で「Xさんの夫」は輪郭を濃くしていく。
あからさまな言葉で伝えているだろう彼女の姿はすぐに想像できるが、自分以外の男性、しかも配偶者を罵る女性に、愛情を感じるのだろうか。
「その人は……本当に楽しかったでしょうかね」
思わず漏れた言葉に、しまったと思ったがすでに遅く、Xさんは「どういう意味?」とすぐに反応した。
強い光を帯びた瞳には、怒りが感じられた。
▶気分を害した彼女は…
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