ハイスペックなモラハラ夫。仕事を辞めて専業主婦になったのに、姑が豹変!居場所も味方もいない、どうしようもない孤独感【前編】

2023.08.26 LOVE

家庭に専念して欲しいと言われ、仕事を辞めてしまった

夫のモラハラのご相談にいらしたIさん29歳は、夫からのモラハラで心を病み、離婚すべきかどうか悩んでいました。ご相談を聞いているうちにモラハラ夫のことはもちろんですが、義母の対応の凄さも相当なものだったので心が病んでいってしまう理由がよく理解できました。

 

Iさんは弁護士として働く夫から「結婚後は専業主婦になり自分をサポートして欲しい」と言われ、今まで6年間キャリアを積み重ねた仕事を退職して結婚生活をスタートさせました。

「今まで積み重ねてきたキャリアを捨てて退職することに対して、本当に悩みました。仕事の楽しさもわかってきた時ですし、チームのみんなと離れることもとても残念でした。でも夫からも専業主婦になって欲しいと言われていたし、義母からも息子の世話を任せると言われたので、仕事を続けるとは言い出せませんでした」とIさん。しかし同時に、心の中では専業主婦という響きと、夫の職業が弁護士で収入もそれなりにあったことを羨ましがる友人たちに鼻高々な部分もあったといいます。

 

Iさんが結婚前に夫の実家へ挨拶に行ったとき、本当に優しくて笑顔がかわいらしいお義母さんだったそうです。義母は「これで私も息子の世話から解放されるわ。これからはIちゃんに全て任せるからよろしくね。息子の為に家事をきちんとして欲しいから仕事も辞めてくれるのでしょ」と言い、Iさんも「これからは私が夫の面倒を見ますので、お義母さんはご自分の生活を楽しんでください」と、答えたといいます。その時は、この言葉が後からあんなことになるなんて想像もしないIさんでした。

 

 

義母は私が敵だった、夫も私より母が大事

結婚生活がスタートしてから、今までいつも優しかった夫が突然怒り出すことが続きました。

仕事のストレスなんだな、きっと大変な案件を抱えているのでしょうと自分を納得させていたIさんでしたが、帰宅した時にIさんを無視して自分の部屋に籠り、話しかけに行くと「うるさい」と怒鳴る夫の姿に愕然とする日々だったそうです。

そして夫は何の連絡もなしに帰宅が遅い日々が続き、夕食も家で食べない日が多くなっていったのです。夫に聞いても「仕事が忙しい」「俺の仕事のことに口を出すな」と言われ、Iさんはそれ以上聞くことができませんでした。

 

休日の夫は優しい時が多く、いつもどこに行くか考えてくれ、Iさんにプレゼントも頻繁にしてくれました。その優しさがあるから平日の怖い夫の言動を我慢することができていました。

ある日のこと。夫に「今日は早く帰れる? 夕食は何がいいかな」と話しかけた時、夫の口から驚くような言葉が返ってきました。

「『君の味噌汁はしょっぱすぎる。本当に料理の味付けも、うちのお母さんのとは大違いだ。そんな夕食を食べるために帰宅するのは苦痛だ』その言葉を言われては、呆然としました」

 

結婚前から料理教室に通うことが趣味だったIさんは、料理には自信がありました。その料理の味付けが嫌だったなんて考えもしていなかったので、本当にショックを受けたそうです。

 

夫とすれ違いが多くなり、料理の味付けのこと、夫の心がわからないという内容を、自分の味方だと思っていた義母に相談をしに行きました。
夫の態度、夫の帰宅が遅いこと、夫が私の料理を否定すると義母に伝えました。

 

「ああ、息子はいつもうちに来てご飯食べて帰っているわよ。Iちゃんのご飯は美味しくないから食べる気がしないっていうのよ。あなたに息子のことを預けたのに、結局あなたは役に立たないのね。やっぱり息子には私がいないとダメなのね」と、義母は勝ち誇ったような顔でIさんに言い放ちました。

 

Iさんはショックで目眩を感じるほどでしたが、その場を取り繕うために、「お義母さん、私に料理を教えてください」と言ったそうです。

 

『義母は薄ら笑いを浮かべながら『あなたとは根本的に味覚が違うのよね。育ちが違うっていうのかしら。教えてもいいけれど、あなたにわかるかしら。この品のいい味付け』と答えました。私はショックのあまり、なんと言って帰ってきたのかも覚えていませんが、義母の家を後にしました」

 

帰宅した夫に「あなたはお義母さんの家でご飯を食べているのね。なんでそんなことするの?」と聞くと、最初は焦った顔をしましたが「お前の料理がまずいのがいけない」と反対に怒鳴られ「うちのお母さんのところに行って、お母さんを責めてきたのか。ろくでなし」と、鬼の形相でIさんを罵倒し続けました。

夫にとって一番大切なのは母親なんだとIさんは落胆しました。

 

▶つづきの「後編」を読む
夫がモラハラになった原因は、モラハラ育ちの義母。「役に立たない」と罵倒する姑、私を無視する夫…終わらない地獄

 

 

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