「たかむ」ではありません。「嵩む」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「嵩む」です。
「嵩む」の読み方は?
「嵩」に「高」が含まれていることから「たかむ」や「こうむ」と読んだ人がいるかもしれません。残念ですがそれは不正解。確かに「嵩」という漢字は「山」と「高(たかい)」から成るのですが、読み方は異なります。
山が高い意味を表す「嵩」を用いた「嵩む」は、その意味を知れば読み方が分かるかもしれません。
「嵩む」は
1 体積・分量・数量が増える。
2 他に比べて程度が勝る。
3 増長する。勢いに乗じる出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
1の例文には「仕事が嵩む」「出費が嵩む」などが挙げられます。
正解は……
「かさむ」です。
「嵩」は
- 音読み スウ・シュウ
- 訓読み かさ・かさ(む)・たか(い)
と読みます。
「『かさ』が高い」や「水『かさ』が上がってきた」、「荷物が『かさ』張る」や「予算を『かさ』上する」などの言葉を聞いたことがある人は少なくないはずです。これらの「かさ」を漢字で表すと「嵩」となります。
意外!?同じ部首「山」をもつ漢字
「嵩」と同じく「山」という部首をもつ漢字には、「岩」「岸」「崖」「崩」「嵐」などが挙げられますが、「島」や「岡」も、同じ部首をもつ漢字です。義務教育で習ってきたことをうっすら忘れかけていた私は「え、これも!?」と思ってしまいました……!
「島」の漢字の成り立ちを知っている人であれば、すんなりと部首は「山」だと答えているかもしれません。「島」は「山」と音符「鳥(テウ)→(タウ)」とから成ります。「島」は形声(音を表す字と意味を表す字を組み合わせて一字を作る方法)文字とされていますが一説には、会意(二字以上の漢字を組み合わせ、それぞれの意味をも合わせて一字を作る方法)文字で、山と鳥(とり)の省略形とから成り、渡り鳥が止まる場所の意味から「しま」の意を表すようになったともされています。
「岡」は形声文字で、「山」と音符「网(バウ)→(カウ)」(𦉰は変わった形)から成り、小高い所、そこから「おか」の意味を表すようになりました。
参考文献
- 島|漢字一字|漢字ペディア
- 岡|漢字一字|漢字ペディア
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