広末涼子ラブレターは誰が流出させたのか? 過去の例から紐解くと(後編)
「既婚男に近づいてくる不倫女」というその発想がダメ
渡部の不倫で多い意見として、「女性をモノとして扱っている」というものがあります。はっきり言えば、女性を性欲処理の道具として扱ったことが気持ち悪いということだと思いますが、ここにフジテレビアナウンサー・山崎夕貴が異論を唱えます。
「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演した山崎アナは「こういう話題が出たときに『不倫相手の女性を、女性として扱っていない』みたいなトークをされる方が、結構気になっていて」「やっぱり奥さんとしては(不倫相手の)女性に気持ちがない方がまだ許せると思う」と言います。
「(不倫をするにしても)女性に対しての思いやりとか、愛があったら違ったんじゃないかというのは、私からしたらそんなの既婚者だって分かって近づいてきているんだから、思いやる必要はないんじゃないか」とし、番組MCの松本人志も「オレもそう思う」と同意したのでした。
これ、実はオトコの不倫を正当化する可能性があることにお気づきでしょうか?
夫が自分以外の女性とセックスしていたことがバレた。でも、既婚者に近づくオンナなんだから、思いやりのない、便所みたいな扱いのセックスでも仕方ない、それなら許してやる。そう考えているのだとしたら、トクするのは不倫してるオトコだけなんですよ。そりゃ、松ちゃん、同意するわ。
夫の不倫を知れば妻は傷つくし、不倫相手の女性だってひどい扱いをされればむなしい気持ちになるでしょう(そう思ったら、関係は解消したほうがいいですし、そもそも結婚している男性とセックスしてはいけません)。
でも、オトコは全く傷つかないのです。そもそも、オンナのほうが「会いたい」と連絡したとしても、オトコが「会わない」と言えば会えないわけですから、「近づいてきた」という言い方も適当ではないでしょう。
また、オトコが「単なる遊び」「たまっていて、何でもいいからヌキたかった」と言い訳すれば許されてしまうとわかれば、繰り返す可能性は十分あります。
女性よ、痴漢のような「ゆがんだ思考」に絡め取られることなかれ
「認知のゆがみ」という言葉をご存じでしょうか。痴漢は時に「ミニスカートをはいてるのは、痴漢されたがっているからだ」と言い張るそうですが、これが典型例です。どうして認知がゆがむかというと、強いストレスから身を守るため、自分が傷つくのを守るためだそうです。
山崎アナと言えば、売れているとはいいがたい、芸人・おばたのお兄さんとの交際と結婚で話題になりましたが、おばたのお兄さんは一般人女性との浮気を週刊誌に売られてしまいます。この時の経験がトラウマになっているのかどうかはわかりませんが、オトコの詭弁に取り込まれている思考回路になっていないか、考えてみてもいいと思います。
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文/仁科友里
本記事は2020年6月に「渡部不倫『既婚者に近づく女も悪い』山崎アナの発想が致命的にヤバいワケ」として配信されました