
リスキリングに迷う40代50代ほど「ひとまず大学生やってみる」がアリな話。資格取得やらセカンドキャリアやらは「あとからついてくる」
こんにちは、オトナサローネ編集部井一です。
先週「大学生をやりなおしてます」という近況をご説明したところ、思いがけないところから多数反響をいただきました。いずれのお話もとっても共感したので、何回かに分けてご紹介させてください。
なお、いちばん同意が集まったのが「私リスキリングって言葉がどうにも好きになれず」という点でした(笑)。
【連載・更年期50代のアフタヌーンエイジ日記・】♯34前編
50~100歳の進路設計は「レールがない」。中高→大→就職の「最短効率ルート」は想定しなくていい
だって、リスを殺してるみたいなんだもん。それはともかく、私が5月6月で3コマ通った放送大学の面接授業のうち、1クラスでは自己紹介がありました。このクラスでは公認心理士を目指す人は少数派で、入学の理由は本当にさまざまでした。
たとえば、夫の赴任に帯同して各国で暮らしながら、英語と中国語の勉強を続けてきた50代女性。いま公立小で外国人児童に対する通訳・チューターなどの支援業務をしています。転入児の問題の背景に発達障害もあるのではと感じて、子どもと向き合うための知識を得ようと入学したそうです。
エステティックを経営する40代女性は、女性に対するセラピーを心と心の対話としてもっと深めるために入学。暖かなセラピーを目指していろいろな試行錯誤を繰り返す中、いまは学術的にも正しいカウンセリング手法を学習中。そんな心のつながるエステティック、私も通いたい!!
すでにコーチングで起業し活動を広げている60代女性は、むしろカウンセリング手法よりも基礎心理分野の知見を広げるために入学。臨床心理士としての経験を積んだ50代女性は「改めて基礎をやりたくて」再入学したそう。わかる、私も普通に授業の一覧見てたら、もともと卒業した文化人類学方面の授業取りたくなる。
要するに、みんな確たる目標があってそれを達成しにきているというわけではなくて、「何をどうすればいいのかわからないことがたくさんあるので、ひとまず模索のために来てみた」のです。そういえば、いいか悪いかは別として、よく考えたら日本の大学ってそもそもこういう、モラトリアム的な場だった。
仮にこれがわが子の大学進路選択ならば、「将来の目標を考えて目的を持って専攻を」と真顔で言うところです。でも待てよ、それだって4年で社会に出て就職、女子なら30くらいまでに結婚して35までに出産という、ある程度パターン化された人生のルートが念頭にあるからです。これってもしかして東アジア特有の、たとえば「科挙」あたりから続く呪いなのかな?
そもそも40代50代から先の50年間なんて、つい戦前まで「存在していなかった」後半生だから、自分のやりたいことを総当たりで探しながら少しずつ前に進む以外ないよね。
なるほど、欧米の人たちが高校卒業して大学を決める前にギャップイヤーをとって海外に出るのはこういうことだったんだなと、52歳にしてはじめて腑に落ちました。こういう意味でも、先週述べさせていただいた「50歳は(いい意味で)シニア0歳でしかない」という捉え方は間違っていないのだと思いました。
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