杏、それでもまだバッシングしたがる人たちにたった一つお伝えしたいこと(後編)
心して聞け、杏は正しく「父親に似たオトコ」を選んだのだ
実際に、心理学では、恋愛や結婚は自分の育った環境の焼き直しであると考えています。
アルコール依存症の父親を見て育った娘が、成長してアルコール依存症の男性と結婚する率は高いというデータがあるそうですが、これが典型。
気持ちの上では「こんな環境はいやだ」と思っているはずなのに、無意識レベルでは自分のよく知るアルコール依存症の男性が懐かしく、しっくりくる。だから、ダメ親父のもとで育った娘は、ダメ男と結婚してしまうそうです。
杏の父親、渡辺謙は不倫相手の女性を、家族行きつけのニューヨークのレストランに連れて行ったそうです。スケジュール的に南と鉢合わせしない自信があったのかもしれませんが、人の口に戸は立てられないので、どこから情報が洩れるとも限らない。オンナにだらしがなく、デリカシーのない人なんだと言わざるを得ません。
が、この「妻を連れていくレストランに、不倫相手を連れていく」ことを東出もやっているのです。つまり、杏はお父さんと同じような男性をきっちり選んでしまったわけです。言うまでもなく、それは杏が悪いわけではありません。
日本はことカップルに関して、「うまくいかないのは、オンナが悪い」という考えをとりがちです。「オトコを見る目のないオンナ」という言い方は市民権を得ていますが、「オンナを見る目がない」と言われる人はほとんどいないのが、その一例です。
恋愛や結婚は無理にするものではありませんが、「トシだから」「モテないから」「見た目が悪いから」「男運が悪いから」これらをあきらめている人がいたら、まずは自分の育ってきた環境が、自分のメンタルに及ぼしてきた影響について考えてみたらどうでしょうか。
「私は悪くない」と感じることができたら、それが誰かと生きていくための第一歩になるのかもしれません。
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本記事は2020年2月に初回配信されました
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