「かいせんやません」ではありませんよ。「海千山千」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「海千山千」です。
「海千山千」の読み方は?
この言葉に馴染みがないと、何と読むのが正しいのか、この言葉が何を表しているのか、ピンと来ないかもしれません。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「うみせんやません」です。
「海千山千」は「海千年山千年」の意味があり、
せちがらい世間でのさまざまな経験をへて悪がしこくなっている・こと(人)。老獪な・こと(人)。
出典元:金田一春彦・金田一秀穂『学研現代新国語辞典改訂第四版』(学研教育出版、2010年)
という意味です。
この語源は海に千年、山に千年住んだ蛇は竜になるということからきています。
蛇が竜になると聞くと、長年の経験から知識を積んで立派になるといった印象を抱きますが、「海千山千」は褒め言葉として使うことはありません。経験を多く積んだ分だけ、物事の裏表を知り抜いており、悪賢くなっていることを表すネガティブな意味合いの言葉だということを覚えておきましょう。
「海千山千」の類語を調べてみると、「海千山千」の解説文にも登場している“老獪”の他、「百戦錬磨」が目につきます。
ただし、「百戦錬磨」と「海千山千」に共通しているのは「多くの経験を経ているさまのこと」という部分のみだということに注意しましょう。「百戦錬磨」には悪がしこいといった意味合いはありません。
「百戦錬磨」は
①実戦を積んで武芸の技量がきたえあげられること。
②実社会で多くの経験を積んできたえあげられること。出典元:金田一春彦・金田一秀穂『学研現代新国語辞典改訂第四版』(学研教育出版、2010年)
という意味です。
多くの経験を経ていることを表すのか、その経験を経て悪がしこくなった様を表すのかによって使い分けていきたいですね。
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