「わかげる」ではありません。「若気る」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「若気る」です。
「若気る」の読み方は?
「若気の至り」であれば「わかげ」と読むことができますが、「若気る」の読み方は「わかげる」ではありません。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「にやける」です。
「若気る」は
1 男が変にめかしこんだり、色っぽいようすをしたりする。
2 俗に、にやにやする。口許がゆるんで笑顔になる。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
本来とは違う意味で使われている言葉
文化庁が発表した平成23(2011)年度「国語に関する世論調査」によると、「若気る」(調査では「にやける」)や「うがった見方をする」「失笑する」「割愛する」は本来とは違う意味の方で用いる人が多い、という結果が出ています。
まず「若気る」について。本来の意味は“男が変にめかしこんだり、色っぽいようすをしたりする”ことで、調査では「なよなよとしている」とあります。ですが「彼はいつもにやけている」という例文から、「なよなよとしている」の意味で使うと答えた人は14.7%、「薄笑いを浮かべている」の意味で使うと答えた人は76.5%となりました。
では皆さんは、「うがった見方をする」「失笑する」「割愛する」はどちらの意味が本来の意味だと思いますか?
「うがった見方をする」
- 物事の本質を捉えた見方をする
- 疑って掛かるような見方をする
「失笑する」
- こらえ切れず吹き出して笑う
- 笑いも出ないくらいあきれる
「割愛する」
- 不必要なものを切り捨てる
- 惜しいと思うものを手放す
正解は……
「うがった見方をする」の本来の意味は「物事の本質を捉えた見方をする」です。ですが、この意味で使うと答えた人は26.4%、「疑って掛かるような〜」を選んだ人は48.2%でした。
「失笑する」の本来の意味は「こらえ切れず吹き出して笑う」です。ですが、こちらの意味で使うと答えた人は27.7%、あきれる意味で使う人は60.4%となりました。
「割愛する」の本来の意味は「惜しいと思うものを手放す」です。この意味で答えた人は17.6%で、「不必要なものを切り捨てる」で使うと答えた人は65.1%です。
参考文献:平成23年度「国語に関する世論調査」の結果の概要
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