モラハラ夫は妻が病気でも無関心。心配するのは自分の食事だけ、という鬼畜ぶり

2023.10.31 LOVE

モラハラ夫の特徴はどこの家もほぼ同じ

世の中のモラハラ夫は、どこの家でもやること言うことが同じという不思議な特徴があります。その中でも妻が病気になった時の対応はモラハラに悩んでいる方、みなさんが口を揃えて「うちと同じ」というモラ夫(モラハラ夫のこと)の特徴の一つです。

今回はその特徴について、モラハラ夫と結婚14年のTさん38歳のご相談を例に書かせて頂きます。

 

Tさんは24歳の時に、同じ会社の2歳年上の夫と出会いました。その時の夫は、どんな時もTさんのことを優先してくれる優しい人でした。
1人暮らしをしていたTさんがインフルエンザで寝込んでしまった時は、スーパーのビニール袋いっぱいに食料品や薬を入れ自宅まで届けてくれました。インフルエンザをうつしてはいけないと玄関先で受け取るだけのつもりでしたが、「予防接種をしているから大丈夫」と言い、簡単なご飯まで作ってくれる優しさに惹かれ、結婚することを決めました。

こんなに優しい人だったら私は幸せになれる…そう思ったのも束の間、結婚をした途端に優しかった夫がモラハラ夫に変わっていきました。

 

モラハラ夫は結婚をした途端に変わる人がほとんどです。妻が自分の元から離れられない状況になると本性を出すのです。その他に、妊娠、出産、などもモラハラへの切り替わりのきっかけになります。

 

 

モラハラ夫は妻が「具合が悪い」というと張り合う

Tさんは現在38歳、モラ夫40歳、長女13歳、次女10歳、長男6歳の4人家族です。Tさんは出産を機に会社を退職し、現在は近所のスーパーでパートをしています。

Tさんはモラハラのご相談にいらした時に、夫が結婚前と全く違う人になってしまったということにも悩んでいました。

 

「夫は結婚前とは本当に別人です。結婚前は私が『買い物に行く』と言えば、『荷物が重いから一緒に行くよ』と必ずついてきてくれました。

でも結婚してからは違いました。妊娠中、重いものが持てない時でさえ『用事があるから無理』と断られました。
出産後は夜中の授乳や夜泣きで眠れない日々が続いて、私は疲れ切っていました。
夫に助けを求めましたが、

『仕事に差し支えるといけないから無理、育児は母親の仕事でしょ』

と別の部屋に行き、1人でゆっくりと眠っていました。

頼りにしても期待に応えてくれない、そんなことが続きました。いつの間にか私自身が夫に頼っても仕方がないと諦め、2人目3人目の妊娠出産の時には夫に頼ることはしませんでした」

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実は、Tさんのようなケースは珍しくありません。
結婚後に夫が変わってしまい頼りにしても断られる。そのことで喧嘩になると「妻の仕事だ」「母親の役目だろう」と反対に怒鳴られるので何も言えなくなった、言っても仕方がないと諦めるようになってしまった…という方が多くいらっしゃいます。

 

家事や育児を妻任せにし、手伝いもせず口だけ出す。何かあれば全て妻のせい。
夫にそのような対応をされたことで「自分の家事能力がないせい」「自分が悪いんだ」と思っている方、あなたは悪くありません。夫のこの対応はモラハラです。

育児も家事も夫婦が協力して行うものです。妻1人に責任を押し付け、自分は仕事だと理由をつけて家事や育児に参加せずに文句を言うことはモラハラです。

 

夫の態度や言葉に違和感を持っていたものの、Tさんは自分の夫がモラハラだと認めたくなかったそうです。
でも、ご自身が具合が悪くなった時の夫の対応の横暴さに我慢しきれず、「夫の対応は普通じゃない」と気づいて相談にいらしてくださいました。

妻だけでなく子どもの心配さえしない身勝手さ

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「夫に家事や育児のことを頼んでも必ず文句を言われ、助けてくれないことはわかっていました。だから夫には頼らない、なんでも自分でやり切るといつも思っていたのです。
でもあの日は本当に具合が悪くてどうしようもなくて、つい夫にお願いしてしまったのです。

『あなた。私、今日は熱が高くて動けないの』

『は?  俺だって昨日から具合悪いんだから。俺の方が具合悪いから。でも仕事に行かないといけないんだぞ』

『本当に動けない』

『じゃあいいよ、今日の俺の夕飯は気にしないでいいから。1日寝てれば』

そう言って夫は出勤してしまいました。夫は自分の夕飯の心配しかしていません。子ども達のご飯のことさえ全く心配していないのです。もちろん私の体のことも心配していません。いつも自分のことしか考えていない人なんです」

 

モラハラ夫は、妻が具合が悪い、頭が痛いなどというと「俺のほうが痛い」「俺のほうが具合が良くない」と自分のほうが辛いというアピールをします。

妻への気遣いはせず「自分の食事は気にしないでいいから」と自分の事だけを考えていますが、この言葉でさえ妻を思ってのことと信じています。考え方はいつも自分中心、妻のこと、子どものことは一切頭にはありません。

 

「夫が会社に行った後、高熱のため意識が朦朧としてしまったんです。
すると心配した長女が、母娘で仲よくしている友だちの母親に連絡をしてくれたんです。すぐにその友人が駆けつけてくれ、病院に連れて行ってくれました。
おかげで熱はまだあるものの、注射と薬で随分と楽になりました。

この状況になっても、夫に対して怒ることもできずにいた私。
家の片付けまで友だちがしてくれ『妻がこんな状態なのに妻をほっておいて、会社に行くなんてありえないから!』と、私の代わりに怒ってくれたのが救いです。
私が回復するまで、夫は迷惑そうな顔をしていた印象しかありません。

このころには、夫に対しての期待はもうありませんでした。ただ怒られたくない、文句を言われたくない、そんな気持ちばかりだったのです。」

 

つづきの【後編】を読む
モラハラ夫と暮らしていると感情がなくなる、自分の心がモラハラ夫に支配されているときに陥る思考回路とは?……について、お伝えします。

 

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