【笠原将弘】まさか、みそ汁に「塩さば」!?これがびっくりするほどおいしくて【汁とめし#2】
手軽で簡単、くり返し作って食べたくなる汁
料理が得意でない人でも、おいしいと思える汁ものが作れて、白いごはんがつやよく炊ければ料理は上出来です。「汁とめし」の2品献立が究極だと笠原さんは言います。
だしもちゃんととらなければいけないわけではありません。おいしいだしは「ほったらかし」でもとることができます。なべに水、こぶ、煮干しを入れて30分以上そのままに。ひと晩おけば、もっと深い味わいに。
旬の野菜や残りものの食材など好きな具材を汁ものに。汁と一緒に、ぴかぴかの白めしを一緒に味わっていただきましょう!
「塩さばの船場汁(せんばじる)風」
大阪の問屋街・船場が発祥とされている船場汁。本来は、さばのあらも使って大根と煮る、すまし仕立ての汁のこと。
今回は、お手ごろ価格で手に入る塩さばを使います。切り身の塩さばを使うことで下ごしらえは不要! しょうゆではなく、みそを使うのがポイントです。また、こぶのまろやかなうまみが、さばの強いうまみを引き立ててくれます。あらびき黒こしょうを振って味を引き締めるのもおすすめです。
■材料(2人分)
塩さば(半身)…1枚
大根…150g
[A]
こぶ(だし用)…3g
水… 500㎖
酒…100㎖
みそ…大さじ3
ねぎの小口切り…1/4本分
あらびき黒こしょう…少々
■作り方
1 大根は5㎜厚さのいちょう切りにする。
2 塩さばは小骨があればとり、食べやすい大きさに切る。
塩さばは中骨をとってあるので扱いやすく、魚の汁の実として使い勝手がいい。
3 なべに A、1、2 を入れて中火にかけ、煮立ったらアクを除く。弱火にし、大根がやわらかくなるまで 15 分ほど煮る。煮汁が減ったら水を足す。こぶをとり出し、みそをとき入れる。椀に盛り、ねぎをのせてこしょうを振る。
【ポイント】こぶはみそを加える前にとり出す。こぶは、そのまま細切りにして汁にもどし、具として食べてもおいしい。
もっとレシピをご覧になりたい方へ
今回ご紹介したレシピのほかにも試してみたい!と思ったかたは、食材の組み合わせや、素材からのうまみの引き出し方、味つけの仕方など、ちょっとした工夫が満載の本書をご覧ください。発売即重版が決まり大好評。汁ものとごはんものの厳選レシピ計84品を紹介しています。
『和食屋が教える、旨すぎる一汁一飯 汁とめし』
単行本はこちら
Kindle版はこちら
笠原将弘・著 1496円(10%税込)/主婦の友社
1 2
スポンサーリンク