東大・理科三類に現役合格。塾も予備校も行かずに、彼がやっていた勉強の「質」と「量」がエグい!
塾も予備校も行かずに理科三類
彼は都内の中高一貫校に通っていました。
小学4年生くらいから勉強を始め、塾に通い始めます(さすがに中学受験は塾に行きました)。
東京大学の合格者数でベスト20に入る中高一貫校に合格し、勉学に励んだそうです。
親が医者だったこともあって、医学部進学を目指します。
ここで多くの場合、予備校に通います。鉄緑会や東進、代ゼミなど東大入試に対応するだけでなく、東大クラスを設ける予備校もあります。
しかし、彼は自学の道を選びました。賢い友人が予備校に行かなかったので、自分もそうしたそうです。
その分、参考書を大量に買います。その冊数は他の合格者でも驚くほどです。
まず、古文漢文は5冊ずつ、現代文は10冊、数学は20冊、物理化学は5冊ずつ、英語はCNNニュースの音読をやって、東大入試の過去問を解きました。
このあたりが「やはり理三は違うな」と思わせてくれます。
一般に、文系も理系も現代文の対策はあまりしません。テキストを見たことがないし、対策方法が確立されていないからです。
とくに理系の場合は、国語の配点が文系と比べて低いのでなおざりになります。
それを踏まえると、現代文10冊は驚くべき数です。それ以外の科目も軒並み多い。彼はこう言っています。
「量より質って言う人がいるけれど、質ってのは圧倒的量の上でしか担保されないから」
ぼくも同意します。
そもそも勉強の質がいいかどうかなんて分かりません。自分が良いと思っても、他人と比べたら質が悪いかもしれない。
しかし、量は比較が容易です。量だけが受験生を裏切らない確固たる指針です。
彼は勉強を一人で続け、高校2年生の時に全国模試で1位を取りました。
彼は今でもこのことを誇りに思っています。
後に理科三類に合格する人でも、全国模試1位はなかなかとることはできない。それほどの栄光のようです。
その模試からおそよ1年。高校3年生の2月下旬。
東大入試の日がやってきます。東大を受けるかどうかは少し迷ったそうです。実家から通える範囲には、東京医科歯科大学と横浜市立大学の医学部があります。
しかし、やはり国内最高峰に挑戦したいという気持ちから東京大学を選択しました。
入試当日。彼は風邪を引いてしまいます。体調が万全でない中、問題を解きます。
あまりにも難解な物理の問題を見て心が折れそうになったかもしれません(筆者の想像。なお、この年の物理は著しく難しく多くの受験生に相当の加点があった)。
それでも見事合格。
現役で東京大学に入学しました。
つづき▶【後編】では、理三に現役合格した彼は、さらに圧倒的なバイタリティを見せる。彼の入学後の勉強とキャンパスライフとは?__ ▶ ▶ ▶ ▶ ▶
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