アメリカ帰りの年下くんと、社内でクリスマス不倫。勝ち組女性が最後に受けた「思いがけない報い」とは!?【本当にあったすごい不倫・メガバンク編】後編
外部の彼だから気付いた、不倫の穴場スポットとは!?
「彼は『丸の内本部にある、行員相談室はどうですか?』って言うんですよ」
銀行にはパワハラ・セクハラ・ホットラインがあり、そこへ電話かけた人は相談員と面談をします。行員相談室はそのためだけに使われる部屋で、人目につかない場所にありました。
「行員相談は予約制で、予約が入った時にしか使われません。そこにもパソコンがあるから、圭吾くんは部屋のスケジュールを把握していたんです」
完全予約制で、予約が入らなければ、誰も入ってこない部屋。しかも相談しやすい雰囲気を作るために、丸の内本部の12階の、眺めが良い位置にありました。
「行員にとって神聖な場所なので、私なら絶対に思いつきません。でも彼にとっては関係ないですよね。行かない理由はないと思いました」
クリスマスイブの17時。ちらほら帰り始める人たちがいる中、二人は行員相談室で待ち合わせました。
「普段使わない部屋なので、鍵は開いているんですよ。もちろん中から鍵を閉めることはできます」
智子さんが眺めを楽しんでいると、彼は耳元で「これちょっと早いけどクリスマスプレゼントです」と囁きました。彼が渡してくれたのは、あるハイブランドのネックレスでした。
「高校の頃、私が『いつか好きな人からプレゼントして欲しい』と言っていたのを覚えていてくれたんです。喜んでいる私に、彼はこう言いました。『20年前なら迷わず抱いてました』って、笑いながら」
「今は?」と彼女が尋ねると、彼は言いました。「今でも抱きたくてたまりません」と。
そして二人は体を重ねました。12階の窓からは、徐々に明かりが灯っていく、丸の内のビル群が見えました。翌日も逢瀬の約束をして、彼らは解散しました。
「きっと忘れられないクリスマスになるな、と確信しました」
予想は当たりました。しかしこれは『悪夢の年末年始』の前座でもあったのです。
忘れられないクリスマス、二人が会った場所は!? 次ページ