政治家の末裔・15歳年下の銀行員が見せた「ヤバすぎる性癖」とは?【エリート銀行員たちの不倫事情】後編
彼の異常性愛の予兆、消えていたものは?
「私の下着、ショーツが消えていたんです」
ホテルの部屋中を探しましたが、とうとう見つかりませんでした。
凪くんに言うのも恥ずかしく、「きっとベッドサイドに落ちてしまったんだろう」と言い聞かせ、そのまま家に帰りました。
しかしこれは後に彼が起こす大事件につながる予兆だったのです。
「本部で研修があった後、彼と軽く飲むことになりました。その時に彼が言っていたのは、『女性を崇拝している』ということでした。確かにこの年の男の子にしてはガツガツしていないな、と思っていたので、そのときは受け流していました」
飲み会をしても、一向にホテルに行く流れになりません。
どこか物足りなさを抱えていた冬子さんに、彼は口を開きました。
「お願いがあるんです。冬子さんの今履いている下着を、僕にくれませんか?」
「えっ?」
「大丈夫です。代わりの下着を買ってきたんで。サイズもぴったりのはずです」
冬子さんは言葉を失いました。
これまでの男性遍歴の中で、そんな事を言ってくる人は一人もいなかったからです。
すると彼は、自虐的に言いました。
「やっぱりおかしいですよね、こんなの。ごめんなさい。忘れてください」
去ろうとする彼の腕を、冬子さんはとっさに掴みました。
「大丈夫。私はあなたのことが好きだから、どんな性癖でも受け止めるから。でもね、一回お願いがあるの」
「なんですか」
「私のことを、抱いてくれる?」
凪くんは微笑みました。淡く、儚い笑みでした。
「そのあとホテルに行って、凪くんの生い立ちを聞いたんです。銀行では採用時に、家族関係をものすごく調べるんですよ。でも、その隙間をかいくぐって入ってくる子がいるんです。凪くんはそのうちの一人でした」
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作家・ライター
綾部まと
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